Wednesday, May 27, 2009

バイバイ、ベルルスコーニ。


最終日は冬空。
街行くヒトはコートを羽織っている。
革のコート姿も珍しくない。
何でも「ヨーロッパは20年ぶりくらいに寒い」らしい。

なるほど。
こっちに来る前は5月末からの1ヶ月は酷暑のイメージしかなくて、
半袖しか持ってこなかったんだけど、フランクフルトでいきなり後悔した。
仕方がないから薄手のニットを買って、毎日朝から晩まで着てます。

さて、自分にとっては1年半ぶりの欧州だったのだけれど、
これまで観てきた可能性が新たに広がったり狭まったり、
結構な変化があるなあ、と感じた。

さらに、サッカー界で日本人たちの「芽吹き」が始まっている印象を、
強烈に受けてしまった。
自分よりも若い世代が色々な形でサッカーに携わり、
彼らが何とかして日本サッカーと欧州サッカーを結びつけようとしていたりして、
自分のためにも必死になっていて、素直にすごいなあ、と。
もしかしたら彼らから刺激を受けるために来たのかな、とも思うわけです。
(コレナガは意外と運命論者なのです。)


ほぼ毎日行った美味いビールを呑ませてくれる店で相席になった年配の白人カップル。
聞いてもないのに男がウインクしながら「オレはイタリア人だ」と言うので、
「どこの街?」と聞くと、
「ジェノアだ」と。
直後、「カズ・ミウラ」の話が弾んだのは言うまでもなく――。

「あいつはイイ選手だった。サンプドリア戦でのゴールは忘れられん」
とラテンの濃い顔をしわくちゃにしながら喜ぶ。
「でも怪我させられたんだ。フランコ・バレージにやられた」
と僕も続ける。
「ああ。ミランはくそったれだ」
とまんざらでもない顔で彼が返す。

これが、ヨーロッパ。

ビールに溺れる僕たちを横目に彼らが先に席を立ったので、
「バイバイ、ベルルスコーニ」と手を振ると、
頭を掻きむしりながら困ったような笑顔を見せて、
でも何も言うことなく店を出て行った。

2 comments:

  1. いい話ですね。
    (コレナガさんの文章を読んで、近藤篤さんの本を思い出しました)

    ボクも欧州旅行に行きたいなぁ…。

    そうだ、具体的に計画を立てればいいんだ!
    絶対行くぞ、欧州!
    でもその前に、シンガポールだな。

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  2. >Joldhinhoさん
    近藤さん大好きです。
    木曜日のボールは2冊持ってます。
    以前EL GOLAZOで連載させてもらっていたときも、「近藤篤的ワールド的で」とお願いしてました。
    まるっきりニセモノですな 笑

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