Tuesday, May 05, 2009

サッカー人として海外に出ること。

コレナガのRSSリーダーに登録されていながらも、
すっかり乗り遅れてしまった、渡辺千賀さんのこのエントリ。


結論は最初の3~5行目に既にありますが、

1)日本はもう立ち直れないと思う。
だから、
2)海外で勉強してそのまま海外で働く道を真剣に考えてみて欲しい。
ということ。
まあこれが、様々なところでムーブメントを巻き起こしている、と。

個人的にはある部分納得のいくエントリなのだけれど、
留学はさておき、この話をサッカー界に置き換えると、
何だかすんなり受け入れることができました。

結論としては、日本サッカー界において新しい流れを生むことができるのは、
海外のサッカー文化を知っている人間なのではないか、ということ。
この場合の「知っている」というのは、知識としてではなく、
リスクを持って海外サッカーに挑戦し、肌で感じ、ソリューションを持ち合わせているということ。
一言で言えば、経験、ですね。


学閥、政治的要素、年功序列、ムラ社会。
まだまだ多数派である旧態依然とした日本企業の集約図のように、
様々な弊害が日本のサッカー界にはある、と思う。
これまではそれがいい方向というか、
無の状態から一致団結して進んできたというのがあって、非常に運が良く上手く進んだ。

今振り返っても「無」の状態のJリーグ誕生から、
徐々に歴史を紡いできた2002年のワールドカップまでの道のりは、
小さな問題はあったにせよ、素晴らしかったように思います。
だからこそ、多くの人たちがこの物語に巻き込まれて、そして感動したわけで。

しかしそのワールドカップバブルも、2002年以降徐々に貯金を使い果たし、2006年で完全に終了。
日本サッカー全体が何となく踊り場を迎えている感があります。

「Jリーグの観客動員が微増しているじゃないか!」と言われてしまうかもしれません。
確かに、そういうデータはあるけれど、
大局的に見て、じゃあ10年後のサッカー界は華々しいのか、と問われれば、
もちろんそうありたいとは思うものの、即答できない。

(Jリーグ開幕のときのように「ワールドカップに行こう!」とか、分かりやすい命題がないのも一因。
次回のW杯で優勝しよう!と言ってみても、現実には絶望的な壁を感じるわけで。)


で、変わるためには、コレナガの座右の銘「サッカーは22人のものじゃない」の如く、
選手だけではない色んな立ち位置で海外で経験を積んだヒトたちが、
たくさんサッカーを表現すべき。

何年か海外で選手として活躍してもいいし、
もちろん、クラブ運営に携わってもいいし、
指導者としての経験も積むのもよし。

とにかく、日本という流れから離れたところでホンモノのサッカー文化に触れなければならん、
と思うのです。
(そういう意味ではコレナガはまだまだ本当の意味で海外を知りません。全て日本から隔絶されているわけではありませんので。)

で、この例に当てはめて、とりわけ分かりやすいのが、選手たちに置き換えた場合。
  • Jリーグの選手登録枠が25人になる可能性がある
  • アジア枠が追加された
この是非はとりあえず置いておいて、
全てのチームが3+1の外国人枠を使った場合、
Jリーグで活躍できる日本人選手は、
36×(25-4)=756人
になります。

現時点ではJリーグ36チームで約1,070人くらい登録選手がいて、日本人は約940人。
つまり、約200人くらいの選手たちがこの制度ができたと同時にJリーグから去らねばならないのです。

また、各チーム毎年ルーキーが入ってくるという事情も当然のようにあり、
少なく見積もってそれを150人くらいと見ると、合計で350人くらいの選手たちがJリーグを後にします。

受け入れ先最有力候補のJFLですが、さほど金銭的に恵まれているわけではありません。
また、既に登録されている選手ももちろんいますので、
ほとんどの選手が現役を諦めざるを得ない状況に追い込まれてしまいます。

ならば、海外へ出たらどうか、と。
欧州だけでなく、南米、あるいは東南アジアなど、活躍の場所はいくらでもあります。
中心選手として活躍したい、という選手は東南アジアで日本サッカーを伝えてください。
欧州でやってみたい、という選手はドイツやフランスの3部か4部でやってみてください。

それは、各個人のスキルアップにもちろん生かされます。
もし結果的にサッカーを諦めたとしてもセカンドキャリアでも外国語は重宝しますし、
日本の組織においては「海外経験があります」というのは強みです。
決してムダにはならないと思うのです。

理想的には、その経験を持ち寄って将来の日本サッカーのレベルアップへつなげていく。
そういう流れができれば、日本サッカー界はどんどん面白くなっていくと思うのです。

No comments:

Post a Comment