Saturday, June 20, 2009

ファイナルの匂い。

昨日はリーグカップの決勝があったので、観戦に行ってきた。
決勝のカードはSAFvsDPMM。
我らアルビSが予選リーグで当たった2チームだ。
というか、予選リーグは3チームでの総当たりになっているので、 予選リーグには彼らしかいなかった。
クジ運が悪いのか、はたまた…。


その予選リーグでは我々もいい試合ができていて、
とりわけDPMMは内容的には支配することができていた。
両チームをあと一歩、というところまで追い詰めたのだが、
結果を残すことができず(ここが課題。イヤになるほど課題)。
だからこそ、この決勝戦には 「自分たちが出ていたかも知れない…」と想いをダブらせるために行った。


ダブらせて、その上でどちらが勝っても表彰台の優勝したチームの姿を観て、
「あそこにウチのチームがいたら…」と、強烈に感じ入りたいと思ったのである。
今後への爆発的なモチベーションのためにも。


さて、決勝戦はシンガポールではなかなか観ることの出来ないハイレベルな試合だった。
余計なミスもなく、それぞれの個性をぶつけ合う展開。
SAFは全冠制覇を目論んでいる、ACLでも鹿島と対戦したシンガポールを代表するチーム。
DPMMはブルネイから参加しており、海外チームの初タイトルがかかっている。
互いの勝利への執着心もあり、でもいつものようにラフプレーの応酬もない。
極限までの集中力がそうさせるのだろうか。
とにかく、非常に見応えのある試合。


延長戦を含めて120分戦って1-1。 PK戦でDPMMが優勝を果たした。
これまでもいくつものファイナルを観てきたけれど、
勝者と敗者の絶望的なまでのコントラストはここにも、あった。
ほんの数時間前までは敗者にもカップを掲げる可能性があったのに、
目の前でそれが叶わなくなる。
逆に勝者は、「全て」を手にすることになる。


以前のエントリであった王様の次男も当然のようにスタジアムに来ていて、 試合中はなんとか平静を保っていたものの、PK戦になったら爆発。
立ち上がって何やらを叫び、VIP席の柵ギリギリまで飛び出して
5、6人のお付きたちと肩を組んで、息を切らせながらガッツポーズを繰り返していた。
その両目には溢れんばかりの涙が溜まっていた。



「チャンピオーネ!チャンピオーネ!オーレーオーレーオーレー!」
と歌いながら人工芝のピッチで選手たちが輪になって躍動する。
ブルネイからやってきたのか、あるいはここに住む人たちか、
多くの赤いユニフォームを身にまとったサポーターたちが一緒に歌い、踊る。
遠くからだから見えなかったけれど、多分、泣いている人もいたんじゃないか。


ああ、実にファイナルらしい雰囲気だ。


超絶な熱気からすうっと少しだけ気温が下がったような、生暖かい空気。
祭りの最中でありながら、祭りの終わりも内包する匂い。
「ああ、よかった」と「もっともっと騒ぎたい」という相反する気持ち。


僕は、スタジアムのそこかしこにまとわりつく、
こんな空気を感じるのが好きで好きで仕方ない。



ウチのサポーターの皆さんにも、こんな気持ちを味合わせたい。
思ったとおり、猛烈にモチベーションが上がった。

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