Monday, July 20, 2009

ブルネイメモリーズ。

というわけで、ブルネイに行ってきました。
試合結果は(とっても)残念でしたが、
国際交流という意味では良い機会をもらうことができたなあ、と。

※追記
ブルネイよいとこ南の風通信さんや、
社団法人日本ブルネイ友好協会さんでも試合や活動内容が紹介中。

【7月17日(金)】
空港到着。
シンガポールとさほど変わらない気候。
ただし、空港のインフォメーションからしてマレー語多数。
どことなくマレーシアみたいな感じ。

非常にお世話になったブルネイ日本大使館のOさんが空港に迎えに来てくれていて、
その足でアジアを股にかけて活躍している伊藤壇選手と3人でランチ。
壇さんとは植田朝日くんという共通の友人がいるので、
いつか会いたいと思っていたのだけれど、なかなか会う機会がなかった。
アジアの10カ国でプロとして活躍しているその特別な生き方通り、ステキな人だった。

ホテルに戻ると、17:00~18:00まで翌日の会場で前日練習だった予定が、
相手チーム関係者から「16:00~17:00のはずだ」と伝えられる。
リーグも間に入ってやっていたことなので間違いはない。
そのとき、時計に目をやれば、15:00。
食い下がったモノの、
「試合会場を見た後、17:30~18:30に別会場でトレーニング」ということになった。

アウェイの洗礼か?とも思ったけれど、
後で聞いた話によると
「17:00~18:00にクラウンプリンス(次期王位継承者)がトレーニングを見に来る」から、
だそうで、兎にも角にも王族の権力は相当スゴイことは伝わった。

対戦相手のDPMMは
「ブルネイ代表チーム+外国人助っ人」という構成で、
他のクラブとは完全に別格。

我々が向かったトレーニング会場も王族の持ち物。
広大な敷地に照明設備もきちんと整ったそれは立派な練習会場で、
選手たちも気持ちよさそうに練習していた。

練習から帰ってホテルに戻ると、
ブルネイのスポーツ大臣とOさんがバドミントンをやるというので、喜んで観戦。
スポーツ大臣はクラウンプリンスと幼少の頃からのお友達らしい。
64歳と高齢なのだが、
バドミントンの地域大会に自ら参加するために小学校の体育館に訪れるあたり
気さくかつスポーツが大好きなのだろうな方なのだろうな、と。


(コレナガの隣のクリーム色のシャツがスポーツ大臣)


ブルネイではバドミントンはメジャースポーツで、
サッカーと同等、もしくはそれ以上の人気らしい。
No.1スポーツというやつですか。

その後、対戦相手のDPMMのVice Chairmanのラヒム王子、
つまり、王様の娘の旦那さんのお家にお邪魔した。
これまでも何度か会ったことはあったけれど、まさか家にまでお邪魔できるほどの間柄でもない。
(ああ、以前に「こんちは」と挨拶してる人と書いたことがある)
こちらもOさんのご紹介。

Oさんは長身痩身ながら圧倒的に豪快な方で、
何か意見を伝えると「だろ!?」と肩を揺らしながら大声で聞き返してくる、
役人のイメージからはかけ離れたステキな方だ。
もともと中学の頃にやっていたバドミントンがブルネイで盛んだというので
練習や試合に参加しているうちに王族とまで一緒にプレーする仲になったとのこと。
「まさにバドミントン外交ですね」と言うと、
「だろ!?」と胸を張ってくれた。

ラヒム王子のお家の体育館に行くと、
お馴染みのバドミントンラケットを片手にダブルスで汗を流していた。
かなり、上手い。
そのほかにも20人くらいの取り巻きや兄弟を含めた方々が、
一心不乱にラケットを振り回している。

こっちに気がついたラヒム王子はコレナガの存在に気がついたようで、
「ちょっと待ってて」と目配せをして、しばらくの間鋭いスマッシュと器用なバックハンドを見せてくれた。
休憩にこちらに来てくれたので「上手ですねえ」と伝えると、
「ありがとう。でもサッカーの方が上手いよ 笑」
とステキなジョーク。


(ラヒム王子。貴重なオフショットなはず)


Oさん曰く、
「あんなにリラックスしているラヒムさんは見たことないよ。コレナガさんは気に入られているね」とのこと。
いやいや、運動中だからですよ…。

「今日インドネシアで爆弾が爆発したんだ。ブルネイではありえないけどね」
などという時事ネタからはじまって、
「ロンドン留学中にサッカーをしてたんだ」
とか
「ウチのチームで何人か納得できない選手がいたから放出したよ」
などなど、色々とお話ししてくれた。

その後、お礼とともにラヒム王子家を後にし、
インターネットをつなげるところまでOさんに連れて行っていただいた。
しかも00:00過ぎまで待たせたあげく、ホテルまで送っていただいた。
本当にありがたい。

ホテルに戻り、コーチと呑む。
酒はどこにも売っていないのだけれど、ムスリムでなければ持ち込み可能。


【7月18日(土)】
試合当日。

昼過ぎ、スタッフと一緒に買い出し。
スーパーの中身は、ほとんどシンガポールと変わらない。
というか、売っているモノも含めてマレーシアと同じに見えた。

さて、試合会場のHassan Bolkiahスタジアム。
1983年に建てられたブルネイの国立競技場は、何かに圧倒されるような雰囲気。
これまで見てきたいくつもの歴史あるスタジアムと同様に、
モノを落とせば大きく響くような感じ。

Oさんが手配をしてくれて日本人会と日本大使館の方々に応援に来ていただいた。
その数、30人ほど。
ブルネイ在住の日本人が100人強、ということかつ、
日本にも3分の1くらいが帰っているということで、在住日本人の半分くらいが集まってくれたことになる。
みなさん、オレンジのシャツを着てきてくださり、日の丸の旗も何本も振られた。
これぞ、国際試合だ。
本当にありがたい。

チケットをお渡しするために正面玄関前でお迎えだ。
と、そこにアルビ本体のシャツを着た若者が。
胸には凛々しく「亀田製菓」と書かれている。
うーん。素晴らしい。


(こういうのは嬉しい)


王子(こっちはクラウンプリンス)の到着を待っていたため試合開始が遅れそうになったが、
慌ただしく何とか試合開始に間に合った。

何というか、日本代表のアジアカップ予選とか、W杯予選を思い出す雰囲気。
生暖かい風がまとわりつき、ヘンなラッパの音が響き渡る。
人々は思い思いに席に座り、今か今かと開始を待ちわびる。
そうだ。代表のアウェイの試合はこんな感じだった。

最前列のど真ん中のVIP席に座らせてもらった。
屋外なのだけれど赤い絨毯が敷かれた上に、
何だか旧王朝みたいなフレーズが頭に浮かんでくるイス。
両側に巨大な扇風機が置いてあって、その他の席にはない涼風を届けてくれる。


(後方左端コレナガ。斜め前にスポーツ大臣とラヒムさんとクラウンプリンスが)


そこに、クラウンプリンスがやってきた。
コレナガの斜め前に座る。
クラウンプリンスの隣にやってきたラヒム王子がにこやかに目配せ。
昨日お邪魔しておいて良かった。
ちなみに、クラウンプリンスとはその時点では面識がない。

試合の内容はこんな感じ

前半終わったところで1点のリード。
まあ、試合もいつものように支配していたし、相手は10人。
負ける可能性はほとんどない(と思ってた)。

ハーフタイム、ブーイングの中引き上げる選手たち。
それでも日本人の応援団に手を振る。
Oさんに、
「このまま勝ったら国際問題になっちゃいますかね?」と聞くと、
「だろ!?」と本気とも嘘ともつかないような答えが返ってきた。

後半に入ってミドル2発。
逆転負け。
こんなのばっかりだ。
今季はいいサッカーをしているのだから、もういい加減勝ってもらわんと…。
結局は、結果で判断される。

試合終了後、クラウンプリンスが歩み寄ってきて、握手。
ラヒム王子とも握手。
改めて二人に招いてくれたことのお礼を伝えた。
「クラウンプリンスが寄ってきて握手するなんてあり得ない…」
とOさんは驚いていた。
けれど、ブルネイにしてみれば
あんなに気持ちいい逆転勝利はなかっただろうから、
思わず気持ちが昂ぶったんだろうか。

その後、またしてもOさんにネットのつながるお店に連れて行ってもらって仕事。
結局2時くらいまで付き合ってもらった。
ありがたや…。


【7月19日(日)】
午前中、選手たちのリカバリも兼ねて、
現地日本人会の子供たちと一緒にボールを蹴るイベント。
昨日ピッチに立っていた選手たちと一緒にボールが蹴れるということもあって、
子供たちはみんな、大喜びしてくれていた。
応援してくれた恩返しを少しでもできたならば嬉しい。

選手たちも子供たちとボールを蹴るのは好きだ。
シンガポール国内でも行っていることなので、さすがに慣れている。

前夜(というか明け方6時くらいまで)の深酒がたたって、コレナガはグロッキー。
猛暑の中、フラフラしながらビデオ撮影…。
悔しかったから呑まずにはいられなかった。
すみません。

終了後、ひとしきり眠った後、空港へ。
新聞にはデカデカと昨晩の試合。
「逆転勝利!」と書かれている。
やっぱり悔しさが込み上げてきて、破り捨ててやりたくなった。

やっぱり、勝たないと色んな意味での「面白さ」が半減してしまう。
もっともっと、皆さんに勇気を与えられるような試合をせねば。

4 comments:

  1. 仕事をサボって「サカつく」を調べてたら

    偶然にコレさん発見!

    んで、このブログに辿り着いたわけですが、

    何か凄い人になってません?

    ちなみに私は約10年ほど前にお世話になった

    戦友です。うひひひ!

    んで今は某パチンコ雑誌なんぞのライターを

    やっております。もちジャパン在住っス!

    何かうれしくてコメントしたんスけど、

    英語だらけできちんとコメントできたか

    どうか心配…。

    ってか本当に、あの是永さんかも心配だ…。

    またブログ見に来まっス!

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  2. ありがとうございますー。

    でも、

    >ってか本当に、あの是永さんかも心配だ…。

    誰か分からない!!!
    約10年くらい前ってことは、
    某Jクラブもしくは某マンガ喫茶…笑?

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  3. コメントありがとうございます。
    あまりにもノーヒント過ぎたか…

    某広場的職場の方です!

    楽天に同姓の選手が……
    って隠してもしょうがないので
    お久しぶりです。
    元高杉連合の昼番特攻隊長「礒部」っス。
    覚えてます?

    ん~、さすがにあの濃い~顔(すいません)はコレさんしかいないか…

    正直、サッカーは詳しくないっスけど、
    海外で日本人、しかも知り合いが活躍しているのはうれしいっス!

    アルビレックス新潟シンガポールともども
    応援してます!

    また来ま~す。

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  4. おお、同志!! 笑

    今は今で充実させてもらっているのだけれど、
    ふと、
    ちょっとだけあの頃に戻りたくなってしまう自分もいたりするのです 笑

    お気楽極楽だったもんなあ。

    まあ、たまにはメールでもちょうだいね。

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