Wednesday, February 17, 2010

ガツガツチャレンジ。

昨日、どうしようもない負け方をしてしまった。
1-3の敗戦。
シンガポールに来てから5本の指に入る悪い試合。
試合への入り方、集中力、打開力。
そのどれもがお見せできるものではなかった。
ご来場いただいた皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

じゃあ内容で押されまくったのかと言えば、相変わらずそんなこともない。
ボールをキープして上手い具合に展開してDFラインのウラへ抜け出して…、
と、アプローチ自体は悪くないし、むしろ五分以上の試合内容。
例年と比較しても高いレベルであることは間違いない。
でも、1-3で敗戦してしまう。

サッカーというスポーツは「相手より多く点を取ったチームが勝つ」スポーツ。
それ以上でもそれ以下でもない。
つまり「目的」は点を取ることにあって、逆に言えばそこにしかない。
そのための「手段」がパス回しであって、ドリブルであって、守備の構築なわけで。

そもそも足でボールを扱うなんていう不確実なことをやるわけだから、
考えて組み立てた通りに全部行くわけがない。
例えば、バルセロナやマンUといったトップ中のトップチームには、
まるで手で扱うかのようにボールをコントロールできる選手がいる。
でも、そんなことができるのはほんの一握りの選手だけ。
プロセスを考えることは非常に重要だけれど、
それにとらわれるとサッカーの持つ不確実性に自ら苦しめられる。

だから世界中の95%以上(コレナガが見てきた感覚)のチームは、
「人数をかけてしっかり守って少ないチャンスをきっちり決める」
というシステムを何よりも優先している。
不確実なことを追求しまくるよりは確実に守備を固めて失点を防ぐ方が効率が良いからだ。
その上で余裕があれば、
「人数をかけずにどうやって守るか」みたいな応用編へと進む。

これまで見てきた欧州のサッカーだって、
2部や3部になれば目を覆わんばかりの雑なプレーが数多くあった。
でも、「しっかり守る」ということは徹底している。
その上、お互いのゴール前での集中力というか執着心は、すさまじいものがある。
何故なら、サッカーはそういう能力が必要とされるスポーツだからだ。

翻って日本のサッカー。
別にウチがその縮図であるとは言わないが、日本代表にも似た傾向はある。
パスは回せる。
ドリブルでも持ち込める。
しかし、サッカーでの本当の意味での「勝負」ができない。
大事なところで「ガツガツチャレンジ」ができない。
それこそ10年以上も前から感じていたことだけれど、
こっちに来てからそれをより明確に感じるようになった。

日本サッカーの深層心理に染みついてしまっている勘違いがそもそもの原因なんだと思う。
例えば、高校サッカー。
大雑把に言えば、国見はダメで野洲は最高という風習が何となく存在していると思うのだが、
それはどうかな、と思う。
サッカーに正解はないわけで、というか、勝ったらそれが大正解なわけで。
(勝つためにドリブルを多用するという戦術は、その発想であれば正解に近づくための方程式だからアリ)

だからこそ、ウチの選手たちにとっては大きなチャンスなんだ。
取り巻くモノ全てがアウェイ(サポーターを除く)という環境のここでは、
日本では経験できない徹底的なリアリズムを求められる。
パス回しが上手くても、トラップが上手くても、負ければ何も残らない。
それはポジティブに捉えれば国際舞台で絶対に必要な価値観を体感しているということで、
ひいては日本代表にも必要とされること。

もし、今後も日本代表が「勝負」できないチームであり組織であり続けるのだとしたら、
ここにいる選手たちは日本代表に必要なパーツになり得る、と真剣に思う。

だから、ビビることなくもっともっと「ガツガツチャレンジ」をしてくれ。
全選手にチャンスは、ある。


テクニックはあるが、サッカーが下手な日本人 日本はどうして世界で勝てないのか?
テクニックはあるが、サッカーが下手な日本人 日本はどうして世界で勝てないのか?
おすすめ平均
stars良書
starsスペインのサッカー環境が知れる
stars結局全てがそうなんだと
starsサッカーコーチング論にとどまらない秀作
stars息子の練習メニューを見学中「こっちのメニューにかえて」と言いたくなりますよ

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

1 comment:

  1. まったくそのとおりな気がします。代表・・・。
    ウイイレでは強いのに(コントロールすれば)。代表・・・。
    あと、ほんと行きます。

    ReplyDelete