Thursday, April 01, 2010

「冷笑家」を動かそう。

「冷笑」は日本人の悪い癖だ。

誠心誠意正面でぶつかって結果が出なかったヒトに対して、
「ほれ見たことか」
「いわんこっちゃない」
「やる前から分かってるじゃん」。
なんていう、つまんない反応をするヒトが他の国と比較して多いと思う。

古来から地続きの隣国がない島国だった日本は、
何かしらを貶めることで比較対象を作り上げ、自分の地位を確認することが常態化したのかもしれない。
つまり、「無」から「有」を生み出すのが得意になってしまったのかもしれないけれど、
(これ、あくまでも感覚での話なので確証は全くない。)
とにかく、斜めから物事を見て、したり顔で「ふふふ」と笑う。
ああ、つまんないなあ。

そりゃ冷笑家でいる方がラクだし、何にもしてないのに上から見下ろした気持ちになれるし、
勝ち組になったような錯覚をするから気分もいい。
でも実際には何にも事を為していないし、何も生産していない。
だからこれって、人間が成長する上でとっても大きな足枷になってしまっていると感じる。
海外にチャレンジする若者が減っている、という現象もこれに関連してるはず)
ひいては国という共同体が成長する上でも残念な流れだ。
今どきのお笑い芸人の芸風なんかを見ていても、日本という国の閉塞感を強く感じてしまう。
日本が国として上を目指していたころの芸人さんは、もっとシンプルだった。

話は変わるが一番心を揺さぶられた日本代表っていつのチームだろうと思い返せば、
即答できる。94年アメリカW杯予選のチームだ。
やっているサッカーのレベルは正直高くないし、
現代に比べればとってもスローなテンポのサッカーだ。
トライアングルとかアイコンタクトなんてコピーを作ったけれど、
それも従来日本でやっていたことの単なるコピー化なわけで、別段目新しいことではない。
でも、そんなつまらんゴタクは抜きにして、
全身全霊懸けて戦ってるぞ、それこそこのヒトたち命懸けてるんじゃないか、
っていう覚悟のハートはTV画面の向こう側からビンビン伝わってきた。
当時中学生だったけれど普通のヘッドの競り合いのシーンとかで涙を堪えるのに必死だった。
(だからオムラムのヘッドの直後は5分間心臓の鼓動が上がりっぱなしで立ち上がることができなかった。その後、両親の手前何でもないようなそぶりで部屋に帰って号泣。何でだよー、って)

で、直後にJリーグの開幕があった。
(※Jリーク開幕は直後じゃなくてその前でしょ?とのご指摘いただきました。確かにその通り。でも何か思い込んでしまう雰囲気があった。)
これが、結果的に全力で戦った選手たちを受け入れる環境になった。
ドーハの悲劇がなければあれほどの隆盛はなかったはず。
逆説的に言えば全力で戦ったからこそ、みんなのハートを動かした結果の環境だったのだろう。
やっぱり、持ちつ持たれつなんだよね。
全力でやっていることが伝われば、観てる方だって全力で応えたくなるもので。

だから現状を揶揄するわけでは全くないけれど、
日本代表にしたって、戦術とかフォーメーションとかが前面に出てくるチームは心底愛せないんだよなあ。
選手の試合後コメントにしても(ありそうなだけ。これが実際あったかどうかは別問題)
「戦術上敢えて走らなかった」
とか
「試合にフィジカルが調整できなかった」
とか
「意思疎通が上手く行かなかった」
などなどがもし出てきたら、脊髄反射でちょっとなあ、と思ってしまう。

それは分析としては当然必要だけど、今話すことじゃないよね。
日本代表ってそうじゃないよね、と。
圧倒的に感情論になってしまうけれど、
全力で「魂」懸けて戦ってくれるチームだったら、こっちだって全力で懸けたい。
一緒に笑って怒って泣きたい。
ただでさえ冷笑家が多い(と思われる)国なんだから、
周囲の心を動かすためには自分の150%とか200%の力を出し尽くさないと、
応えてもらえないのかもしれない。
ゴタクは抜きにして、ね。
けれど、応えてもらうことができれば、それは誰よりも自分に跳ね返ってくる。
それはJ開幕でも実証済み。

ウチのチームも世界に例のない、
海外トップリーグで日本人だけの選手で戦っているチーム。
日本を代表する気持ちで全力で魂込めて戦わないといけない、
と、自分で書きながら改めて思った。

2 comments:

  1. 即答できる。94年アメリカW杯予選のチームだ。

    僕もそう思います。
    なんかわからんけれども、あの代表ならなんかやってくれる感があって、試合から一瞬も目が離せなかったのを覚えてます。あのころが一番集中してサッカーのTV観戦していた気がします。

    まぁ、それが僕のなかでは昇華されて、めちゃめちゃ強かった印象として鮮烈に残ってるんですけどね。

    明日の試合、あのころの代表戦を見るような気持ちで見ようと思います。

    30日の試合、チケットのためにFAのFANになるか思案中(笑)

    7日の試合、あいにくのアウェイのようですが、とても楽しみにしています。

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  2. アウェイですが勝たなきゃならん試合です。一緒に戦ってください!

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