Saturday, June 05, 2010

焦らず慌てず大胆に。

開幕を1週間後に控えた最終強化試合。
ぽわーんとしたまま90分を終えて実力通りの得点差が出た試合。
また韓国戦に戻ってしまったような内容であったが、理由は明白であるように思える。

現時点での実力を冷静に見るのであれば、「妥当」なのはグループリーグ敗退である。
けれど、サッカーは極めて安定性にかけるスポーツであるため、
この「妥当」をひっくりかえすことは他のスポーツよりも容易である。

直近の3試合(韓国、イングランド、コートジボワール)は、
(繰り返すようだが)現時点では、それぞれ相手の方が実力が上だ。
とりわけイングランドは優勝を狙えるほどの実力を持ったチームである。
ところが日本代表が最も健闘したのはイングランド戦だ。
コンディションなど自チームの抱える問題もあるが、
何より「守備」に対する相手の姿勢に大きな違いがあった。

ライバルである負けられない韓国は必勝体勢で臨んだ。→90分通して最終ラインを必要があった。
コートジボワールはリスクと負傷を避けた。→90分通して最終ラインを固める必要があった。
そしてイングランドは単純な実力差だけでなく彼らにとって最終選考試合だったということもあり、
サイドバックも果敢に攻撃参加を行った。→相手ゴール前に大きなスペースが生まれた。

昨日も試合中につぶやいたのだが、
サッカーは1対1が何よりも重要だと思いつつ、現時点での日本の技術では守備が整った相手をドリブルで崩す ことは難しい。カウンター気味で持ち上がったときゴール前で一瞬でも空いたらミドルを打つべき。ただでさえシュートを打てない国なので強豪相手にクセをつ けておかなければ。
とりわけ今大会のボールは変化が大きい作りになっているようで、
ミドルシュートが意外な展開を生むことも増えるだろう。
高地であればなおさらチャンスが増えるはず、である。

では、どうすれば相手陣内にスペースを生むことができるか。
相手を「攻撃しなくてはならない」状況に追い込むことが最短だ。
だから、日本を「格下」と見てくれることは大きなチャンスなのである。
0-0の状態で60分、70分と時間が過ぎていけば
その意味でイングランド戦であの時間帯にセットプレーで先制したのは大きかった。
まさか日本に負けるわけにいかないイングランドは攻めなくてはならなくなったわけで。

さて、本大会。
「攻撃しなくてはならない」という状況を相手に課すことが日本が勝利する条件となるのであれば、
初戦がメンタル的に熱くなりやすいカメルーン、
最終戦がグループリーグ突破がおそらくその試合にかかってくるであろうデンマークというのは、
改めて絶妙な配剤。面白い。

焦らず慌てず大胆に。

条件をクリアして各選手がしっかりと戦う姿勢を示せるのであれば、
グループリーグ突破は意外に掴むことができるんじゃないか、と思う。

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