Friday, December 24, 2010

欧州備忘録。

かつては年の3分の1くらい向こうにいた時期もあったけれど、
ここ最近は2回/年くらいになりつつある欧州出張です。
やっぱり、サッカーの本場は欧州だからなのか、
仕事を作りながら足繁く通っていると、勝手に世界が広がっていく。
これ、不思議。

今回の主な目的はベレネンセスとの調印式と練習参加する乾の様子を見学すること。
あとはバルサとの打ち合わせとか、ついでに招待された本田圭佑のイベントとか。
そうそう、合計4試合観てきました。
(ドルトムントが観れなかったのは痛いのだが。)

2週間弱の間で
シンガポール→パリ→リスボン→バルセロナ→デュッセルドルフ→リスボン→パリ→シンガポール
という、ちょっと慌ただしい日程ではあったけれど、面白かった。

◆パリ
ここはトランジットのみ。
時間があったので1年ぶりくらいにルーブル美術館へ。


ただし、早朝に着きすぎて寒い。
シャルル・ド・ゴールでは雪降ってるし。
シンガポールからだとかなりキツイ。

◆リスボン
初日は松本さんからチケットを譲ってもらってスポルティングvsポルトを観てきた。
(ベンフィカでコーチ修行をしている松本さんは無茶苦茶ナイスガイです。)
勝手知ったるリスボンの街、ということで、
ホテルから歩いてジョゼ・アルバラーデスタジアムまで行ってきた。


さすがクラシコ。
スタジアムの雰囲気は最高。
チアリーディングもイイヨイイヨー。


フッキは相変わらずスゴイ、というか、スケールアップしていた。
フィジカルや技術はそのままに、ポイントを重視したプレー。
何でも顔を出すのではなく。
周りのレベルが高いからなんだろうね。


さて、夜が明けて。
アルビSとのパートナーシップ契約を結んでくれたベレネンセス。
(※契約内容についてはこちら。
調印式&記者会見のためにホームスタジアム「エスタディオ・ド・レステロ」へ。
世界遺産のジェロニモス修道院から坂を上ったすぐのところにある。

この左側に見えるのがジェロニモス修道院。


右側の道を上っていく。



スタジアムの照明が見えてくる。



ベレネンセスというクラブはポルトガルでは有数の競合クラブで、実は1934年から始まったポルトガルリーグで
優勝したことのあるチームは5クラブしかないのだが、その一つ。これまで2部にいたことが5シーズンしかないということからもその伝統ぶりが分かろうというもの。
今回、アルビレックス新潟シンガポールとの提携は、
  1. 会長が替わったばかり(2010年7月)
  2. 会長が若い(コレナガの一つか二つ上)
  3. 2部にいた
  4. 財政的に苦しい(今時どこもそうだけど)
なんていういくつかの「変わらなきゃ」の理由が重なって、運良く実現できたものだと思っている。思い返せばこれまでもいくつもの欧州クラブに門前払いを喰らってきた。2部であろうと、3部であろうと、4部であろうと。そりゃそうである。欧州から見ればシンガポールのサッカーなど「?」てな感じで、しかも「新潟?は?日本?」なはずなので、滅法よく分からないこと請け合いなのである。シンガポールに来る前から「海外クラブとの提携」は、多数あるステークホルダーの中でもかなり重要な部類である「選手」への魅力UPとして不可欠なものだと思っていたので、非常に嬉しい。

また、逆に日本の若いサッカー選手から見たベレネンセスの「ポルトガル2部」というポジションは妙に魅力的なんじゃないかと思う。(来年1部に上がるかもしれないけど)
  • 欧州の中でも日本人受けしそうなパスサッカーを好みそう
  • レベルがそこまで高くなさそう
  • 別の欧州リーグへのステップになりそう
  • ベレネンセス自体に歴史や伝統がありそう
つまり、「妙にリアル」なんじゃないだろうか。無論、そんなに甘いもんじゃないし、どこの国のリーグも1部リーグの中位以下は似たような「ゴールtoゴール」かつ「1対1」重視の放り込みサッカーをやっているわけなので、「ポルトガルのサッカーはキレイに違いない」なんてのは幻想に過ぎない。レベルが低いというのもちょっと違う。そもそも欧州のどこの国でもサッカーというスポーツはアスリートのものなので、どんなに足技に優れていようが当たり前のフィジカル(走れる、ぶつかれる、戦える)がないと通用しない。当たり前の解釈を日本人はもっと認識しなければならない。

ただいま絶賛大活躍中の香川。彼の場合「走れる、ぶつかれる、戦える」がとりわけ優れているわけではないのだが、絶対的な強みを2つ以上持っている。それが、アジリティと得点力。これは体の大きさで劣る一般的な日本人が海外リーグで戦うために非常に重要な要素だ。移籍先のチームが「走れる、ぶつかれる、戦える」を実践できていて、そこに敏捷性に優れた日本人が加わっていくというパターンは上手く行く。香川はドルトムントという強固な戦える組織のベースがあって、初めて大活躍できているのだと思う。

話は大きく逸れたが、いずれにしてもベレネンセスにはとっても感謝している。
自然、コレナガの「ココロのクラブ」に急上昇した。
スタジアムはこれまで行った中で最も美しいし、青いユニフォームは愛くるしいし、メシは上手いし、天気はいい。
もう、この世の楽園のようなところなのである。


1945-46シーズンに優勝ということもあってか、お年寄りのファンが多い。


VIPシートももちろん完備。


選手入場。景色がスバラシイ。


ハーフタイムのリフレッシュメントはPasteis de Belemのナタ。
世界最古のエッグタルトと言われているとっても有名なお店。


試合はどうしようもない展開で1-3での逆転負け。
通常試合終了後すぐに行われる記者会見だけど、
クラブ内で喧々諤々の打ち合わせが行われてしまって、1時間半くらい待った。






◆バルセロナ
決してクラシコを見るため(だけ)ではなく、クラブともきちんと打ち合わせをしてきました。
仕事でカンプノウに行ったのは3年ぶりくらいかなあ。内容はヒミツ。
さて、クラシコのチケット。
ダフ屋さんで800ユーロとか1,000ユーロとか言われていたので、
「そこまでじゃないよなあ」などと思いつつ、
「雨も降ってきたし近所のバルで済まそうかなあ」などと悩みつつ、
せっかくなのでカンプノウに行ってみたわけです。
すると、やけに軽快に近寄ってきたお兄さんが、
「一緒に見る?1Fラテラルの席で250ユーロ」という話しかけてきたので即ゲット。
(クラブと打ち合わせしても「はい、これはコレナガさんのチケットね」なんていうほどエラくはない)

結論。行って良かったー。
これまで7回のクラシコを見させてもらいましたが、最もエキサイティングな試合だった。
久々に「一生忘れない試合」を生で観ることができたなあ。
※ちなみにウチの試合は全試合一生忘れるつもりはない。










◆デュッセルドルフ
はい、ビックリしました。
ケルンの空港に真夜中に着いたら雪がムチャクチャ積もってた。
後で聞いたらマイナス11℃~15℃くらいだったらしく。
しかも空港からデュッセルドルフ中央駅までの電車が1時間30分も遅れて、
真夜中日付が変っても寒い空港で待たなければならなかった。

さて、本田晋大という選手が2009シーズンにウチに所属していたのだが、
彼がドイツの5部リーグでプレーしているということで、欧州に行くから行くよー、と。
コレナガは相手が世界中どこにいても「ご飯ご馳走するから」という約束は果たすのです。

12月にドイツに来たのは初めてだったけれど、スバラシイ。
クリスマス・マルクトというのでしょうか。
綺麗で相変わらずビールとソーセージが美味い。
寒いのを除けば最高。




いつもの店のソーセージとビールであります!



で、デュッセルドルフに行ったもう一つの理由が、
本田圭佑の「Honda Notice」というイベントに招待されたから。
いわゆる、子どもたちにサッカーを教えつつ、夢の話をしたりしつつ、みたいなイベント。
こういうイベントってやらされている感がある選手もいると思うんだけど、
彼の場合は「自分は今、こういう立場だからこそやれることがある」みたいな意志が、
イベント全体にスゴク強く出ていて、何というかちょっと感動してしまった。



午後は女の子も参加してトーク。
司会は皆さんお馴染み中田徹さん。
本田圭佑が「みんな、周りの人を喜ばせるために生きているんだと思う」
みたいなことを言ったときに鳥肌ぶわっと立った。
当たり前のことなんだけれど、スゴくリアルで響いた。


そのまま打ち上げにも参加させてもらいました。
(何にも手伝ってないんだけれど…)


ノリノリの中田さん。



◆リスボン
再びリスボン。
乾が練習参加するのでその見学です。
やはり、技術は通用する、というか、むしろチームでも最も上手かった。乾の場合は単純なボールタッチだけではなくゲーム感覚も優れているので、プレー面でもチームにすんなり馴染んだ。けれど、残念ながら契約には至らなかった。(乾の練習参加の様子はこちら(1)とこちら(2)とこちら(3)こちら(4)こちら(5)。)

やっぱり欧州の上位を除くチームの求めている「サッカー」と多くの日本人が想像する「サッカー」は明確に違う。多かれ少なかれ日本サッカーは「手段」が「目的」となってしまっている傾向がある。簡潔に言ってしまえば、サッカーは勝つためにやるスポーツ。決して良いパスを出すとか、イイ崩しを見せるために行うスポーツではない。そこらあたりは「世界基準」と言うわけではないけれど、日本の外に出ないと気づかないことかもしれない。仮にこの基準を設定した場合、シンガポールの方が近い、と思うことも多い。




ベレネンセスのグッズショップ。
おそらく、日本未発売のレアものだらけで選ぶのに一苦労w



さらにチャンピオンズのベンフィカvsシャルケ。
久しぶりに生アイマールと生サビオラ、そして生内田を観てきました。
内田が普通にチャンピオンズの舞台に馴染んでいたのにはビックリしました。
マガトのサッカーを普通にこなしていたことにも。
すごいなあ、日本サッカー選手のハードルを下げてくれているなあ、と。




ちなみに、

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