Wednesday, June 30, 2010

ニッポンらしいサッカー。

120分間の激戦からまだ24時間も経っていないはずなのだが、もう随分前のように感じる。
二日酔いの体だけがまだ何となく戦いを思い出させてくれるけれど、
何でだろう、ちょっと昔の話みたいだ。

Jリーグの誕生により本格的にサッカーの歴史が始まってまだ20年足らず。
そろそろJリーグ開幕のときに生まれていない選手たちがJリーガーとなる時期だから、ようやく一巡。
とにかくまだまだ「ニッポンらしいサッカー」なんてものは見えてこなくたって全然構わないと思う。
よちよち歩きからようやくしっかりと地に足を着けて歩き始めたくらいだろうから。

ここでも書いたように、今大会の日本代表には「タマゴ(結果)」が必要だったと思う。
Jリーグが立ち上がり、ドーハの悲劇があり、ジョホールバルの歓喜。
そして初出場。さらには自国開催でのベスト16。
日本サッカーの歴史は数々のドラマに彩られながら足早に、そして悲喜こもごもに作り上げられてきた。

そんな流れの中で(おそらく)史上最高のメンバーを揃えた2006ワールドカップでの惨敗。
これが順調すぎた日本サッカー界の歩を緩めた。
楽観していたわけではないだろうが、周囲が勝手にサッカーをナメてしまった。
そして、取り巻く環境が極めて厳しくなった。
無論、この敗戦が全てではないことは十分に承知しているが、
相次ぐサッカー雑誌の廃刊やTVからサッカーが消えていってしまった要因の大きな部分を占めるはずだ。
(しかしこれも日本サッカー界の輝かしい歴史の一部となる、はずだ)

だから、今大会で必要なのは一も二もなく勝利だった。
以前(「何のためにサッカーをするんだろう」)書いたけれど、

「こういうサッカーがいいよね」
「日本人の国民性に合うスタイルってこうだよね」論の前に、
現在の日本代表の世界でのポジションってどれ くらいなんだろう、って考えなければならない。
なぜなら、サッカーは相手があるスポーツだから。
そして現在はサッカー先進国ではない日本 は、
まだまだ何としてでも勝利を目指さなくてはならない時期だと確信している。
聞き心地の良いオシャレな戦術論を語っているタイミングで はない。
アトランタ五輪でのブラジル戦のように、
選手一人一人がシャツを泥だらけにしてぶっ倒されながらも何度も何度も相手に向かってい く気持ち。
それを出し切った上で、勝てるかどうか。
今の日本はそういうレベルだと思っている。
ということだと強く確信していた。

そもそもワールドカップでは結果しか求められていないし、
1年中チームでのトレーニングができない代表チームでは綿密なチーム戦術など突き詰めようがない。
表層的なエンターテイメントを犠牲にして相手の長所をひたすらに消すという、
いわゆる弱者の戦術へと切り替え勝利への最短距離を突き進んで、
そして自国開催以外でのベスト16という史上初めての歴史を作った。
100点満点である。

今回の結果は世界の中での自分たちのポジションを知るためにも、
貴重なベンチマークとなるはずだ。
「こういう戦い方をすればここまでは行ける」、と。
ではこれ以上を目指すときに何が必要なのか。
ヒントは内容でも圧倒したデンマーク戦にあるように思える。
(デンマークが攻めに出てこなくてはならなかったという状況を踏まえても)
再びFIFA公式動画サイトより。
チャンスと見るや人数をかけて速い攻めに転じるケースが明らかに増えた。
前に走りパス コースを作り、チャンスを決定機までつなげていた。
ピッチをアグレッシブに走り回り、相互関係の中でポジションを自在に動かしていく。
気がつけば、以前から言われていた「ニッポンらしいサッカー」、
すなわち、敏捷性や組織力を生かしたサッカーに自然となっていた。
相手の長所を消しているだけのチームではなくなっていた。
カメルーン戦での勝利、オランダ戦での健闘が自信となり、
自分たちの本来持つチカラ、スタイルを知らず実現させたのではないか。
(「負ければ終わり」の決勝トーナメントでは精神的な重圧が大きかったのか、
手放しで賞賛できるほどのプレーではなかった。願わくばもっとアグレッシブに…)

だから、「ニッポンらしいサッカーはこうだ」と決めてかかるのはちょっと違う話なんじゃないか、と。
こういう経験を経て結果を得て自信をつけることができれば、
「ニッポンらしいサッカー」は自然と芽吹く。
そして、芽吹いたカタチを研ぎ澄ますことによって歴史が紡がれ、
それが「ニッポンらしいサッカー」を確立することへとつながっていくはずだ。
そういう順序だと思う。
焦ることはない。まだまだ歴史は浅い。

他国も「これがウチのサッカーだ!」というアイデンティティを確立している方が
少数派(例えばメキシコやイタリア)であり、
実際にはほとんどの国のサッカーが
メンバーの特性や監督の考え方で大きく変わる(例えばブラジルやアルゼンチン)。

だから、極論すれば勝てるのであれば「○○らしいサッカー」など必要ないのだけれど、
身体的・精神的に「向いているサッカー」というのは存在するはずで、
多分それが一番ムリがないわけで、最終的には最も結果を残せるというのも一理あると思う。

「ニッポンらしいサッカー」を作り上げるためには、何よりも今回のような大きな経験が必要だ。
つまり、真剣勝負の場を数多く作ること。
これは地理的に恵まれているとは言えない日本サッカー界の深刻な課題である。
今後4年間で解決することができれば不足している経験値を大幅に高めることができ、
ベスト4だって夢ではない、と思っている。


最後に、岡田監督。
各方面から評価も高く世界的な実績のあるオシム監督が倒れ、
ハッキリ言って非常にやりづらいタイミングでの監督就任。
リスクしかない。
誰にだって受けられる話じゃない。
その時点で腹をくくった岡田監督の覚悟がこの歴史を作ったと言っても大げさではないんじゃなかろうか。
ありがとうございました。


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行くぞ、俺たちのニッポン。

こんなにつまらないベスト16の試合を見たことがない。
同時に、こんなに戦っている日本代表を見たことがない。
認めよう。
歴史的勝利を目の前に、我々がベスト8に進むチャンスはさほど大きくなかった。

必死になって相手の良いところをつぶして、
相手の攻撃を凌いだ結果がPK負けだ。

でも、今大会は、これでいいのだ。
これが俺たちのニッポンだったのだ。

4年後、どういう形になっているのか。
それが、大事だ。
我々は監視しなければならないし、もっと戦わなければならない。
でも、この苦しいグループリーグはこのチームじゃなければ勝ち上がれなかった。
それで良いじゃないか。

ワールドカップはまた、4年後もやってくる。
そのために、今まさにこの瞬間に、オレたちに何ができるのか。
突き詰めることができれば、何とか、チャンスをつかみたい。
今度こそ、ベスト4。
あるいは決勝進出。
4年も準備期間があれば決して夢ではない。

行くぞ。
俺たちのニッポン。

Monday, June 28, 2010

明日は「青」を身につけよう!



あさひくんから上記連絡が来たので、ここでも公開。

日本の皆さん、こんばんわ!!

少しお願いと言うか、ご提案があります。

決戦の6月29日、パラグアイ戦、日本を青く染め ませんか!?
日本だけと言わず、世界中にいる日本人が、その日、青い服や青い物を身につけて一つになりませんか!?

ユニフォーム は勿論、Tシャツ、Yシャツ、靴、ハンカチ、ネクタイ、パンツ、青いものなら何でもいいので身に付けましょう!!!

そして、それを自分だ けにとどめず、家族、会社、職場などで広めてください。

南アだけじゃなく、日本、世界中でひとつになろうよ!!!!

これ を見たら、みんな動こうよ!!!!
自分のブログ、SNS系、ツィッターにさっそく書き込もう。

南アからのメッセージっした。
あさひまんドットCOMブログ Returns

南アフリカで戦ってくれているサポーターがいるので、
少しでもここから念を送りたい。

そして「史上初のベスト8」を!

Saturday, June 26, 2010

下書きだけが溜まっていく。

日本代表、ベスト16進出。
最高の勇気をくれた。
勝利の直後、涙をうっすらと浮かべながら、
「ムチャクチャ眠いけど会社頑張ろう!」とか「負けてられんぜ企画書作ったる!」
と、明け方からピシっと背筋が伸ばされた人たちは、サッカーの楽しみ方を知っている。

「ほにゃららのほにゃらら」という先例に倣うと、
デンマークだけに(意味は考えてくださいね)、
「ルステンブルクの絶頂」とか「南アフリカの昇天」とかちょっとアダルト風になるのか、
あるいはもうこの際、「日本代表のホンダ」とか活躍した固有名詞を前面に出してみて、
これ以上大事件が起こってもいちいち熟語を探さなくて良い形式に今のうちに整えておくか。
もしそんなことになったら「トヨタはどこに行ったんだ!」みたいなクレームを粛々と処理しながら
ニンマリと余韻に浸るのもまたオツなものである。
(全く関係ないけれど同じ論をつかってしまえば、世界中に議論を巻き起こしたちょっと前のあの試合は「アンフィールドのビーチボール」という何だかメルヘンなネーミングになってしまって、忘れた夏休みを取り返すクエスト、みたいなほがらかな記憶に変わってくれるはずである)

冗談はさておき。
代表がグループ突破を決めた後、まさにその直後からBlogを更新しようと思っていたのだが、
書いても書いてもPostする気になれない。
まだ忘れてることあるんじゃないか?とか思ってしまって、
書くことがムチャクチャ多すぎてPostすることができなかったのだ。
しかもそれが毎日数回にわたってアイデアが増え続けるという状況で、
Google大先生のクラウド上に下書きだけが4つも5つも溜まっていってしまっている。
(なぜ、現役サッカージャーナリストのときにこのアイデアの噴出が無かったか!)

今回のワールドカップは頭がグツグツ煮立ってしまうほど発見がある。
それだけは間違いない。
とりわけサッカーというスポーツをどこか神聖化してしまっているフシのある多くの日本人。
固定観念の打破という意味で今大会は今後50年、100年と語られ続けるほどの衝撃を放った。
スゴイ大会になる可能性がある。

だが、同時に。
主に業界関係者が共感してくれるのだが、
サッカーに深く関わっていればいるほど、「たかがサッカー」なのである。
無論、ワールドカップは世界最大の偉大なる球蹴り大会だ、ということは理解した上で。


いや、こうしている間にもまたネタが吹き上がってきた…。
落ち着いたらまとめて書こう…。

Monday, June 21, 2010

ニュージーランドファンに勝手に想う。

ニュージーランド(FIFAランキング78位)vsイタリア(同)。
勝利に等しい引き分けだ。
美しい!スバラシイ!

試合直後につぶやいたのだけれど、
ここの会場に行ったNZファンは一生この試合を忘れないでしょ。またサッカー観に行くでしょ。「すげえんだぜ!オレたちの代表は!」って友達誘って。この繰り返しが文化を作る。興奮が感動を呼んで、輪になってファンが拡大する。やっぱ「大国相手に勝つ」という のは最も興奮を呼ぶ近道だ。
だと思う。
すっごい感動しただろうなあ…。
あの瞬間はニュージーランド人になりたかった 笑
で、イタリア戦が歴史的契機になってNZサッカーが発展するということは十分にあり得る。
他国のいちサッカーファンとしてもそれに越したことはないと思うし、
こうやって文化とか歴史とかが作られていくのだなあ、と改めて感じた。

この後ちょっと考えたのだけれど、
ごくごくシンプルな話、人々はサッカーに「エモーショナル」を求めているんだなあ、と。
感動と、興奮。
ときには大国相手に必死で掴んだ勝点かもしれないし、
ときには小気味良い芸術的なパス回しで崩した得点かもしれない。
本当のところは勝ったり良いプレーをしたことだけに感動するわけではなく、
ロスタイムでの悲劇的な敗戦なんてのも大きく心を動かされる。
(ドーハの悲劇なんて最たる例だ)

書いてしまうと当たり前すぎてアレなんだけど… 笑

だからカメルーン戦の勝利の後、
  • 勝ったから最高
  • つまらないから意味がない
と意見が分かれるのも必然。
人によって「感動」へのアプローチや価値観は違うので。
というか議論を交わすのも「エモーショナル」な活動なのであって。
でもこの議論の導火線となったのはカメルーンという「強国に対する勝利」なのであって。
つまり、「予測に対する裏切り」という事象。
ということは、やっぱり日本がサッカーでの発展途上国であるうちは、
「強国に対する勝利」がたくさんの人々を巻き込んでいく(=お金を生む)ことになる。
(ここでは端折るけれど、お金が入ってこなければ強くならないのは明白)

逆を考えたら、例えばもしも来年あたり「日本がシンガポールに惨敗」みたいなことが起こったら、
(暴れちゃうくらい)「エモーショナル」になるでしょ?
当然勝つだろうという予測に対し、まさかの大敗という大いなる裏切り。
まあ、さすがにシンガポールに0-5とかで負けたら暴れるよなあ 笑


かなり端折ったけれど、
やっぱりデンマークに勝つことがもっとも人々を感動させること。
つまりは日本サッカーが強くなることへの近道だ。


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Sunday, June 20, 2010

素晴らしきかな「オカナチオ」。

むしろ、賞賛されるべきスコアである。
優勝候補にも挙げられるオランダに対し、ほとんど決定機らしい決定機を作らせなかった。
実際にオランダのシュート数は9。
デンマーク戦では18本のシュートを放っていたあのオランダが、である。
ちなみに日本はオランダを上回る10本のシュートを放っている!

スナイデルにこぼれダマを拾われたあの失点も事故のようなものであり、
GKやDFを責めるには少々証拠が足りない。
苦しい時間帯は続いたが、90分を通して勝敗にこだわったリアルなサッカーを展開していた。
結果のみが問われる本大会では100点の回答だ。
敗戦を最小得点差としたことで、最終戦引き分けでもグループ突破となった。
「勝たなければならない」という状況よりもハードルは著しく下がる。

今さらなのだが岡田監督のスタイルは、
徹底したスカウティングにより「相手の良いところを消す」ということだ。
やりたい攻撃をほとんどさせない。
基本的に「オカナチオ」なのである。
少なくともこの本大会の2試合においては間違いなくそうだ。
攻撃の起点を潰し、危険なゾーンでのプレッシャーを絶え間なくかけ続ける。
(Jリーグでの戦い方も現在のそれと非常に似通っていたと感じる)
けれども前述のようにシュート数では相手を上回った。

これで、良いのである。
アジア予選と本大会の戦い方が変わることは、現在の日本のレベルでは必然だ。
「日本のスタイルを!」とスローガンを掲げてみたところで、
それが日本のスタイルなのか誰が判断するのか分からないし、
例え1勝1敗であれ、強豪国相手に本気の試合で結果を残しているという意味では、
現在の日本のスタイルは「これ」なのかもしれない。

願わくば、であるが、デンマーク戦でも明らかになっていたオランダの弱点をもっと利用したかった。
オランダの2枚のボランチは左からデ・ヨング、ファン・ボメルと並ぶ。
もともと守備的なデ・ヨングが左サイドに比較的落ち着いているのに対し、
ファン・ボメルはゲームのコントロールを任されているのか中央にポジションを移す傾向にある。
右サイドのカイトはそもそもFWの選手なので守備の意識が薄い。
となると、右サイドバックのファン・デル・ヴィールの前のスペースが空く傾向がある。
つまり、ポジションのかぶる遠藤があと5~7mポジションを高める時間帯を増やせば、
あのギャップをもっと利用できたかもしれない。
実際に大久保が少々絞り気味にあのスペースを使ったときは日本の攻撃が活性化した。
ただ、お互いに1勝しているという意味で、
リスクを取って攻撃的なポジショニングを取ることは現実的には厳しい。

日本代表にとって最もイヤだったのは、フンテラールとファン・ペルシの2トップで臨まれることだった。
そもそもファン・ペルシは1トップの選手ではない。
1.5列目から飛び出して神出鬼没にゴールを襲うのが彼のスタイルである。
アーセナルでアデバヨールとのコンビが冴え渡っていたように、
長身ポストプレイヤーと組むことこそが彼にとっての真骨頂である。

ファン・ペルシに代ってフンテラールが入ってきたタイミング。
この日の日本代表が中盤をほぼ捨てていることからも、
デ・ヨングあるいはファン・ボメルに代ってフンテラールの方が驚異だった。
あるいはスタメンの段階でそんな展開になっていたら、もっと点差をつけられていた可能性もある。
そういう意味でオランダがその策を採らなかったのはラッキーであり、
逆に言えば彼らもリスクを恐れていたということだ。

そして、岡田監督の交代に涙が出そうになった。
後半32分、長谷部と大久保に代えて玉田と岡崎をピッチに入れた。
FW2人を投入することにより、「攻めるぞ!」というベンチからのメッセージを伝えた。
実際に機能したかどうかは別として、あれだけ強いメッセージがあるだろうか。
あのまま守りに入ったらかなり危険な状況だったが、選手たちはあれで息を吹き返した感がある。
これまで、あれほど思い切ってカードを切った(日本代表の)岡田監督はいなかった。
それだけ、この試合でグループ突破を確実にしたいという想いと勝算があったのかもしれない。


いよいよ、デンマーク戦がムチャクチャ楽しみになってきた。
知将岡田監督がどんなサッカーを見せてくれるのか。
選手たちがどれほどの「気持ち」を見せてくれるのか。
深夜2:30(シンガポール時間)からのキックオフとなるが、
日本列島はそりゃ大騒ぎになるだろうし、なってもらわなきゃ困る。
小さな島国シンガポールからも、「史上最大の声援」を遠く南アフリカの地へと届けたい。


※本日、左手は折れてません。デンマーク戦でのお楽しみです。


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Saturday, June 19, 2010

オランダ戦では「白」を着てくれ!

これまたありがちなオカルトなのだが、見つけちゃったモノはしょうがない。
白いユニフォームを着て試合をしたチームは好結果、なのである。
拾ってみたら以下の通り。
※アルゼンチンは多めに見て「白」ということで…

△ フランス(白) 0-0 ウルグアイ(水色)
○ アルゼンチン(白?) 1-0 ナイジェリア(緑)
△ イングランド(白) 1-1 アメリカ(紺)
× アルジェリア(白) 0-1 スロベニア(緑)
○ ガーナ(白) 1-0 セルビア(赤)
○ ドイツ(白) 4-0 オーストラリア(紺)
× デンマーク(白) 0-2 オランダ(橙)
△ ニュージーランド(白) 1-1 スロバキア(青)
△ ポルトガル(白) 0-0 コートジボワール(橙)
× ホンジュラス(白) 0-1 チリ(赤)
○ スイス(白) 1-0 スペイン(赤)
○ ウルグアイ(白) 3-0 南アフリカ(黄)
○ アルゼンチン(白?) 4-1 韓国(赤)
○ ギリシャ(白) 2-1 ナイジェリア(緑)
× ドイツ(白) 0-1 セルビア(赤)
△ スロベニア(白) 2-2 アメリカ(紺)
△ イングランド 0-0 アルジェリア(緑)

6月18日終了時点、7勝6分4敗。
本日引き分け以上でグループ突破の可能性が高まる日本代表。
白を着れば引き分け以上の確率は76%だぞ!
日本代表よ、オランダ戦では白を着てくれ!


(はい。お気づきかもしれませんが、アルゼンチン抜いたらほぼ五分です…)

Wednesday, June 16, 2010

おいおい、バルサvsインテルじゃないか。

いやあ、今さらながらに、参った。
ワールドカップは一戦一戦に魂のこもった無茶苦茶リアルな戦いなのである。
もちろん、クラブ単位でそれが全くないとは言わないけれど、
国は個人にとって永遠であり絶対。
だって代表選手は「国を移籍する」ことができないから。

そしてスイスは超極上のリアリスティックなサッカーをした結果、
欧州選手権王者のスペインを1-0で下した。
たかがグループリーグと言うことなかれ。
大げさでなく、この一戦はサッカー界の流れを変える可能性がある。

試合を見ながら今季の欧州CL準決勝1stレグ、
インテルvsバルサを思い出していた(多くの人がそう思っただろうけど)。
それもそのはず、今日のスペイン代表のスタメンにはバルサの選手たちが5人。
しかもリズムを司るセンターラインに並ぶ(プジョル、ピケ、ブスケッツ、チャビ、イニエスタ…はちょっと外れるけど、役割的には、ね)。

あの試合、ドン引きインテルにバルサが圧倒的な支配率で攻め立てるが1点しか奪えず。
結局後半に入ってインテルがカウンターで3点を奪うという展開だった。
(ちなみにその試合の試合率、バルサ68%、インテル32%)
だとすれば、名監督ヒッツフェルトがインテルの戦い方を手本にするのは至極自然のこと。
しかもインテルが結果を出してるもんだから、選手たちへの指導も簡単だっただろうな、と。
さらに「国を移籍する」ことができない代表チームだから、忠誠心は非常に高いわけで。
(でもスイスの攻撃陣がインテルくらいに優秀であれば、もうちょっと得点が奪えたかもしれない)

で、おそらく多くの日本人に歓迎されないスイスの引きこもりサッカーを何と表現すればいいか。
ひとこと、「これもサッカー」、なのである。
ちょっと前に「何のためにサッカーをするんだろう?」と書いたけど、
理由は言うまでもなく、勝つため、だ。
きれいなパス回しをするために戦っているわけではない。
目的と手段を入れ違えてはいけない。

「スペイン代表のサッカーこそ一番!」的な風潮が日本では流れていたけれど、
インテル、スイスの戦いぶりは卑怯?と問いたい。
ルール内で行われている試合なのでそんなことないわけで。
逆に言うとスペインの戦い方が発展性を持っているかどうかなんて分からないわけで。
目を覚まされたというか、頭から冷水を浴びせられた、というか、
これをきっかけに今後リアリスティックなサッカーに時代が転換していく可能性はあると思っている。

こんなこと言っておいてかなり矛盾するが、スペインのサッカーは大好きである 笑
けれど、日本サッカーのためになるかと言えば、そんなに単純ではない、と。
バルサやスペイン代表の能力を持った選手は、日本代表には「まだ」いないわけだし。
でなければ彼らの異次元のサッカーは実現できない。


さて、どっかの誰かが日本代表のことを、
「勝ったけどつまらないから認めない」
なんて言ってるけど、負けたらそれこそ何にも残りませんぜ。
それとも負けたら責任取ってくれるのか?

勝つからこそスポーツは発展していくのだ。

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日本代表の得点は徹底したスカウティングから生まれた。

FIFAワールドカップ公式動画サイトのコラムを書いている途中で
ボーっと余韻に浸りながら昨日の日本戦のダイジェストを見ていると、
やっぱりチームとして明確な狙いがあってそれを選手たちが忠実に実行していたんだなあ、
と深く感じるシーンがあった。

前半20分過ぎに長谷部がクロスを右サイドから上げるんだけれど、
これが前半39分の得点シーンとうり二つの状況(こっちのクロスは松井ですが)。
大久保がセンターで潰れるように走り込むと、
カメルーンのストッパーのヌクルと右サイドバックのエムビアが挟みにかかる。
とりわけエムビアは右サイドバックが本職でないためか、やけに中央に絞る守備をする傾向が強い。
それがクロスボールであっても同様で、
クロスを上げた瞬間に本田がエムビアのウラを取ると案外簡単にフリーになれる。
で、しかもエムビアはハイボールへの対応があんまり上手ではないため、
微妙な高さのボールにはかぶることもままあって、実際に前半20分と39分とでそれが現れた。

日本が実力の上回るカメルーンから得点を獲れる可能性って、
もしかしたらこの形が最も高かったのかもしれないし、
実際に試合を見た感じだとそんな気がしてならない。

だからこの得点はまぐれでも偶然でも何でもなく、
徹底したスカウティングを行う岡田監督の狙い通り、なんでしょうね。

前述のFIFAワールドカップ公式動画サイトを確認してみてください。
映像は、雄弁。


【追記】
「追い込まれて追い込まれて、地固まる」―カメルーンを破った戦術とメンタルを生んだもの
リンク先では増島みどりさんが選手たちのコメントを拾ってこんなことを書いている。
前半39分、松井はそれまで「GKとDFラインの間に入れるように」と監督に指示されていたクロスの位置を変えた。
 「3、4度と同じこと をやっても意味がない」と発想を変えようとしていた。

 受ける本田も同じだった。おおよその決め事とは違うファーに走り込む。

 「ボールが来たらいいな、というだけ。狙ったわけではなかった」と待っているところに、松井の鋭いクロスが放りこまれてきた。

と。
確かに具体的な指示は無かったのかもしれないが、
カメルーンのDFの課題(ヌクルとエムビアの関係性というかクセ)くらいは伝えていたと思うし、
右サイドからのクロスは狙いとしては当然あったと思う。
監督からの伝え方のテクニックとしてあんまり難しいことを言わなかった可能性もある(混乱するから)。
いずれにしても現地に行っていなくて直接話も聞けていないので、
「スカウティングだ!」と断定的な口調で書かないでおいた方が良かったかもしれないなあ、と、
珍しく少々弱気。

Tuesday, June 15, 2010

多分、折れたかも。

後半、大久保へのファウル。
エリア内に見えたけど、の場面。

右拳を目の前の椅子に思いっきり叩きつけたら、多分折れた。
薬指と小指の手の甲。
13年ぶりに折れた。

良いんです。

グループリーグ3連敗とか言ってた人間、見てるか?
俺たちのニッポンは強いんだぜ!?

ニッポン!ニッポン!

Sunday, June 13, 2010

グリーンの「どじょうすくい」は超初歩的なエラー。

泣きどころのGK、大失策=グリーン、まさかの後逸―イングランド〔W杯〕


数年前の欧州選手権予選でのロビンソンの空振りと同様に、
長きに渡って語り継がれるであろう昨日のグリーンのキャッチミス。
これ、ものすごく超初歩的な技術の問題だったように見えた。

昨日、見終わった後につぶやいたのだけれど、
グリーンのキャッチミス、そのちよっと前の同じようなグラウンダーのミドルは上手く足を動かして回り込んだのだけれど、キャッチの直前の両腕の初動が素人みたいだなと感じていた。でミスしたやつも同じ動作で見事にポロリ。初歩の初歩。明日の夕方はGKやらなきゃならんので、リアル明日は我身。
この中にある、「キャッチの直前の両腕の初動」というのはちょっと表現が難しいんだけど、
いわゆるボールをキャッチする前に一旦「どじょうすくい」のようなポーズを行う動作。
もしかしたらサッカーの歴史の深い国があれば特別な呼び方があるのかもしれない。
何故なら、小学生のGKなど初心者によく見られる所作だからである。

その前のプレー。
前半32分、アルティドールに同じような位置からミドルシュートを放たれたのだが、
こちらは足をよく運んで回り込んでキャッチした。
シュートがなかなか強烈だったのでもしかしたらダイビングしなくてはセーブできないかな…
と思って見ていたのだが、見事に正面でキャッチ。
足運びはかなり高いレベルにある。
ただ、「どじょうすくい」はやはり行われており、すごく気になった。
そして、それが前半40分のシーンでモロに現れてしまった。

基本的にGKはシュートのタイミングで両足にかかる体重が同じになってなければならず、
さらに来たボールに対しては極力シンプルに対応しなければならない。
もちろん、「ここに来るだろうな」などと自分勝手な予測もしてはならない。
だから当たり前だけどグリーンの「どじょうすくい」はあってはならない。
特にボールの軌道が予測できない高地などの条件下では…。

なぜプレミアリーグで活躍できるほどの選手が
このような基本的動作ができていないのか理解に苦しむ。


――なんて言いながらこの数時間後には草サッカーにGKで参加してくる。
大きなことは言わないでおこうっと。

Monday, June 07, 2010

ジョホールバルに行ってきた。

ワールドカップ開幕直前。
コートジボワール戦を終えて日本代表が(ウチのクラブも…)再び危機的な雰囲気に包まれているので
原点に立ち返りたいなあ、ということで、
日本がワールドカップ出場を決めたジョホールバルはラーキンスタジアムに行ってきました。
スタッフのニシオと出張帰りにシンガポールに寄ってくれた(ご存知?)つるびんさんも一緒です。


シンガポールからは1時間足らずで到着。ちょっと天気悪い。



昨晩はコンサートで使用されていたそうです。撤収作業中。




アングルはこれくらいでしたっけ?




さあ、そろそろ例のやつ始めます。




イランゴール前の名シーン(1)「コレナガ、やったー!」




イランゴール前の名シーン(2)。「つるびん、やったー!」




イランゴール前の名シーン(3)「ニシオ、やったー!」




そしてさらなる名シーン。
ニシオ「オレ!?オレ!?」



有名な話ですが別にカズさんのこのシーンは傲慢でもなんでもなく、
試合前の打ち合わせと交代の順序が違っていたため、ベンチに確認したということですよね。





原点に立ち返ることで「みんなサッカー好きだなあ」と気づいて、
何だか日本代表もウチのチームも全力で応援できそうです。

頑張れ!

Saturday, June 05, 2010

焦らず慌てず大胆に。

開幕を1週間後に控えた最終強化試合。
ぽわーんとしたまま90分を終えて実力通りの得点差が出た試合。
また韓国戦に戻ってしまったような内容であったが、理由は明白であるように思える。

現時点での実力を冷静に見るのであれば、「妥当」なのはグループリーグ敗退である。
けれど、サッカーは極めて安定性にかけるスポーツであるため、
この「妥当」をひっくりかえすことは他のスポーツよりも容易である。

直近の3試合(韓国、イングランド、コートジボワール)は、
(繰り返すようだが)現時点では、それぞれ相手の方が実力が上だ。
とりわけイングランドは優勝を狙えるほどの実力を持ったチームである。
ところが日本代表が最も健闘したのはイングランド戦だ。
コンディションなど自チームの抱える問題もあるが、
何より「守備」に対する相手の姿勢に大きな違いがあった。

ライバルである負けられない韓国は必勝体勢で臨んだ。→90分通して最終ラインを必要があった。
コートジボワールはリスクと負傷を避けた。→90分通して最終ラインを固める必要があった。
そしてイングランドは単純な実力差だけでなく彼らにとって最終選考試合だったということもあり、
サイドバックも果敢に攻撃参加を行った。→相手ゴール前に大きなスペースが生まれた。

昨日も試合中につぶやいたのだが、
サッカーは1対1が何よりも重要だと思いつつ、現時点での日本の技術では守備が整った相手をドリブルで崩す ことは難しい。カウンター気味で持ち上がったときゴール前で一瞬でも空いたらミドルを打つべき。ただでさえシュートを打てない国なので強豪相手にクセをつ けておかなければ。
とりわけ今大会のボールは変化が大きい作りになっているようで、
ミドルシュートが意外な展開を生むことも増えるだろう。
高地であればなおさらチャンスが増えるはず、である。

では、どうすれば相手陣内にスペースを生むことができるか。
相手を「攻撃しなくてはならない」状況に追い込むことが最短だ。
だから、日本を「格下」と見てくれることは大きなチャンスなのである。
0-0の状態で60分、70分と時間が過ぎていけば
その意味でイングランド戦であの時間帯にセットプレーで先制したのは大きかった。
まさか日本に負けるわけにいかないイングランドは攻めなくてはならなくなったわけで。

さて、本大会。
「攻撃しなくてはならない」という状況を相手に課すことが日本が勝利する条件となるのであれば、
初戦がメンタル的に熱くなりやすいカメルーン、
最終戦がグループリーグ突破がおそらくその試合にかかってくるであろうデンマークというのは、
改めて絶妙な配剤。面白い。

焦らず慌てず大胆に。

条件をクリアして各選手がしっかりと戦う姿勢を示せるのであれば、
グループリーグ突破は意外に掴むことができるんじゃないか、と思う。