Thursday, March 17, 2011

やろう!やろう!

震災から3日後。
3月14日の月曜日に行われたシンガポールサッカー協会理事会。
シンガポールのサッカーの目標に対する進捗報告やその方向性に対する意見交換が行われる場で、
理事にはサッカー関係者だけでなくいわゆる識者と呼ばれる方々が結構いらっしゃるので、
話を聞いているだけでもなかなか面白い。
おそらく東南アジアにしては珍しい合理的な進め方、そしてシンガポールらしいトップダウンな感じ。
まだまだこれからな組織ということから発せられる「熱」も相まって、非常に興味深い会なのです。

コレナガも数年前から理事として参加させていただいており、
特に他国との交流やサッカーの普及活動について意見を言わせてもらうことがあるけれど、
さすがにこの日は日本の様子が気になってiPhone(というか主にBB2C)から目が離せない。

18:00スタートの予定で皆続々と集まってくるのだけれど、例によって開始は19:00にディレイ。
皆動じることもなく慣れたモノで待合室となった会議室は時間限定の情報交換所となるわけです。
やはりと言うべきか話題は日本の大震災。
「家族は大丈夫だったか?」
から始まり、
TVで観た被害状況の凄まじさ、津波が如何に怖い災害なのか、今後の経済回復の見通し、国債のリスク、はたまた神道の特殊性など、知識が豊富な皆さんらしい話が続きました。

「あれほどの災害なのに暴動も起こらずパニックも起こらず譲り合って生活している」
「何事にも真面目で手を抜かず取り組む日本人なら絶対に復興できる」
「今度はシンガポールが助ける番だ」
などなど、聞いているだけでウルウル来てしまう意見が出つつ、
一方では
「既に借金がたくさんあるのに…」
「政治にリーダーシップがない」
「少子化が進んでいる中でこの災害はかなり厳しい」
という極めて現実的な意見も聞きました。
このやろー!、というよりも、
客観的に見てもそうなんだな。オレたちがやるしかないな!、と冷静に思いを強くしたわけです


さて、予定通り1時間遅れでスタートした理事会。
会長から
「シンガポールサッカー協会としてだけでなくシンガポール人としてとても悲しく思っている。……」
長い励ましの言葉をいただきました。
でも、次の瞬間からは頭の中は日本へ。
iPhoneの中では次から次へと凄惨な情報が更新されていくので、
予測される最悪な情景が頭から離れず、発言どころのテンションではありませんでした。

でも、本日ここに来たのは理事会だけの理由ではなく、
日本で苦しんでいる人のためにも、
日本復興のためにシンガポールサッカー協会の全面的な協力を得ようと、
熱烈にぶちあげるための演説も準備してきたわけです。

2時間程度の理事会が終了する間際。
いよいよ熱烈に発言しようと思った瞬間、
「シンガポールサッカー協会として日本を支援すべきだと思う。アルビレックスも長い間シンガポールのサッカーに協力してくれている。そしてシンガポールサッカー協会と日本サッカー協会は強いフレンドシップ(実際には契約もある)で結ばれている。サッカーを通して日本の危機を救うことに手助けはできないだろうか?」
と、別の理事から先に提案が。
そしてそこにいた30人弱の理事とサッカー協会関係者がみんな、強く同意してくれました。

ちょっとバツが悪い感じになってしまったけれど、
コレナガも持って行ったアイデアをいくつかそこで発表すると、
「やろう!やろう!」
と全員が文字通り口を揃えてキラキラした目で盛り上がってくれました。
(2時間の理事会で最も盛り上がった瞬間)

素敵だなあ。最高だなあ。あったかいなあ。
なんて思っていたらウルウルが止まらなくなってしまって、前を向けなくなってしまったのです。

そしてその2日後、つまり16日には早速それを具体化すべく、
シンガポールサッカー協会と打ち合わせを行い、チャリティ・マッチや募金活動の大枠を決めました。
微力かもしれないけれど、少しずつたくさんの人々を巻き込んで行きたいです。



けれど、自戒を込めて。
我々は遠くから何かができるかもしれないだけの対岸の火事な人々。
苦しんでいる被災者と一体になれる、勇気を送っているなどと、こちらでは思っちゃいけない。
「良いことしてるんだ」なんて思い上がらないようにしなければ。
今この瞬間にも寒さや飢餓で生命の危機に瀕している方々がたくさんいます。
まずはその方たちに何ができるか。
今は多くの賛同者からお金を集めることしかできません。

「チャリティーはお祭りではありません」そう思っています。
でも、「まだ、お祭りではありません」なのかもしれません。
そのときが来たら、みんなで祭りのような熱いテンションで日本復興へ臨みたく思っています。
やろう!やろう!って。

1 comment:

  1. ご無沙汰しております。
    友人・知人の無事は確認できたのですが、食料や燃料などの物資の不足は尋常ではないそうです。
    とりあえず、こちらでもできることからはじめています。
    その時がきたら一緒にやりましょう!!

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