Friday, September 02, 2011

中国vsシンガポールダイジェスト。

日本代表のウラでW杯3次予選の中国 vs シンガポールがTVでやっていた。
実はけっこう楽しみにしていた試合。

もうこっちに住んでそろそろ5年目にもさしかかるし、
シンガポールサッカー協会の理事だし、
代表監督のラディとは会えば必ずサッカー談義をするし、
もちろん全員知った顔だし個人的に話をする代表選手もいるので、
3次予選まで見事に勝ち上がったシンガポールを情熱的に応援しているのです。
まあ、そうは言ってもFIFAランキング69位と129位の対戦。
誰の得になるのか全くわからないけれど、TVを見てのレポートをしてみたりします。
(2次予選のマレーシアとの対戦は後ほど現地での詳細をBlogにUPする予定…)

現在の中国代表監督と言えば、(ワキ汗で名を馳せた)ホセ・アントニオ・カマーチョ。
この日はジャケット着用のため久々のワキ汗を拝むことはできなかったけれど、
某ポッドキャストでも「面白いからいいや」と名前の由来となった人物ですね。
2002年のW杯ではスペイン代表監督まで上り詰めた監督だけれど、スペイン国内での評価は芳しくありません。

で、試合。
シンガポールは怪我兵役のハリース(この選手、16歳からSリーグでプレーしているかなりの有望株)が不在だったものの、マレーシアとの2ndレグと同じメンバー。

一言で言ってしまえば、中国もシンガポールもチームとしての狙いはほとんど見えない。
なんとなくのスペースへのパス、なんとなくのポストプレー、なんとなくのカウンター。
ただし、193cm42歳、しかも未だ衰えぬFWデュリッチがいる分だけ、
「戦術はデュリッチ」と言い切れるシンガポールの方がやりたいことが明確な感じ。
けれどもデュリッチのサポートはほとんどないため、
お互いにカウンターとセットプレーしか点が取れる攻撃の手段がないという、
W杯本戦に出場できない国同士の代表戦にありがちな展開。

始まってすぐに思ったこと。
シンガポールはちょっとお客さんになりすぎかな、と。
ディフェンスに人数を割きすぎて全く得点の匂いがしない。
確かに中国のほうが実績もあるんだけれど、攻める意欲が見えない。
もうちょっとボールキープできる能力あるのになあ、
もっとサイドからドリブルで勝負できるのになあ、と。

まあ確かに格上だしアウェイだしドローでもいいっちゃいいしな、
なんて思っていた前半33分。
デュリッチが中国キャプテンの横パスをセンターライン付近でカット。
そしてそのままドリブル。
前にはDF一人とGKのみ。
陽気な太っちょFWのキィ・リーとのパス交換で、
最後はエリア内からデュリッチが左足でラクにゴール。
まさかのシンガポール先制。

後半に入るとカマーチョにかなり喝を入れられたのか、中国の動きが見違えるようになる。
運動量が増えてコンパクトに攻め立て、シンガポールは慌てふためく。
効果的なミドルシュートなんかも見れるようになって、
ちょっとこれは怖いな、と。

そんな折、最近代表に定着した21歳のGKイズワンが負傷で退場。
アルビSも何度も泣かされている実力者のライオネル・ルイスと交代。
GKらしい体格のバランスの取れた好GKです。

すると60分。
中国がロングボールからカウンター一本で抜けだしてGKと1対1の状況を作る。
浮き球を相手FWと競り合ったルイスが相手をパンチしてしまうような格好になり、
微妙な判定ではあったけれどPK。

押されっぱなしだったのもあって
「ああ、ここまでか…」
って思ってたら、ライオネル・ルイスがこのPKをスーパーセーブ。
思わず「うぉー!」と叫んでしまった、鳥肌もんのプレーでした。

と思ったら、67分にエリア内で全く不用意なファウルで再びPK。
確かに競り合いの際に相手の肩に手がかかったかのようにも見えたけれど、
まあ普通はファウル取らないプレーだろうな。
倒れ方上手かったのもあるし、何より審判のポジションが悪い。
ともあれ、このPKを決められて同点に追いつかれます。

その直後。
カウンターからドリブルで抜けだしたデュリッチが
エリア内で後ろからのタックルで倒されたんだけれど、
ファウルなし。
これにキレたラディが抗議しながらピッチに入ってしまって退席処分。

正直、これでバタバタしてしまった印象のシンガポール。
72分には左サイドからのクロスをダイレクトでシュート打たれて、
一旦はセーブしたんだけれどこぼれダマをフリーで詰められて再びリードを許す。
興奮してもいいから、せめて相手FWを捕まえておいてくれ…。

で、そのまま試合終了。
持ち味、というか狙いは示して強豪を追い詰めたシンガポールだけれど、
中国の意地とホームの強みに負けたという感じでした。
おまけに試合終了後にエキサイトしたキィ・リーがイエローカードもらってました。
全く、無駄。
後半ほとんど消えてたしなー。

全体的に何と言うか、経験が足りん。
試合がバタバタとしたときに選手たちが我先にと暴れてしまっていては収集がつかなくなる。
もうちょっと冷静に戦うことができれば、まだ1点差だったというのに。
年齢だけ重ねていてもなかなか難しいということですね。
まあでも、シンガポールでベストプレイヤーと思われるハリースがいれば、
もっとマシな試合になったかも。


ちなみに審判団はこの方々。
Referee: Andre EL HADDAD (LIB)Assistant Referee 1: Ziad EL MHAJER (LIB)Assistant Referee 2: Hadi EL KASSAR (LIB)Fourth official: Ali SABBAGH (LIB)
レバノンの皆さんですね。

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