Friday, June 14, 2013

近藤篤さん。

今まで隠したこともないのだが、ずーっと前から近藤篤さんの大ファンなのだ。
サッカーの仕事をしていればいつかはお会いできるだろうと思いつつまだお会いしたことがないのだが、
もしかしたらどこかの現場でお会いしているかもしれない。
「左利きのテクニシャンだ」
「なかなか俊敏なドリブルをする」
という噂は、これまで耳にタコができるほど聞いてきた。
ちなみに、近藤篤さんは写真家だ。

著書、「木曜日のボール」、「ボールの周辺」はそれぞれ日本用と海外用とで2冊ずつ持っている。
年をとって出張や旅行の荷物を減らす趣向になった今は変わってしまったが、
以前はスパイクを持っていく回数と同じくらい、「木曜日のボール」をトランクに忍ばせていた。
文字通りのバイブルなのである。

そもそもコレナガには「サッカーは22人のものじゃない」という、大げさに言えば思想があって、
世界中のほぼ全ての国で愛されているサッカーという競技のその周辺のことこそがこのスポーツの本質だと思っていて、
つまり、逆説的には、世界中の全ての事象がサッカーに結びついているのだ、と思っている。
ちょっとややこしいけど。

近藤篤さんはその著書によって、
「あー、そうそう。こういう世界が最高なんだよなあ」
と、このコレナガのロマンを掻き立て、そして増幅させてくれたのだ。

好きが乗じて、ご存知天下のサッカー新聞エルゴラッソに、
「エセ近藤篤な感じでやらせてちょうだい」
と、写真と原稿でテーマはフリー、でも何となく文字数だけは決まっているという、
今考えてもムチャクチャな連載をさせていただいたことがあった。
※川端前編集長、今でも原稿持ってたら送ってください 泣
そう言えば、スポプレという媒体でも同じテーマで毎月連載させてもらったことがあったなあ。

とにかく、近藤篤さんの真似事をしてみて、
「全く何もかもが追いつかないなあ」
などと、入稿するたびに才能の限界に痛切に打ちのめされる日常がしばらく続いた。
とにかく、嫉妬すら覚えるほどの鬼才なのである。
そもそも勝負するのが間違っている、というご指摘は甘んじて受け入れる。

さて、その近藤篤さんが「ボールピープル」という本を出版された。
Numberで取材された写真を中心に、250ページ以上にわたって「近藤節」が炸裂している。
ひたすらに、濃厚。
ひたすらに、苛烈。
魅力が溢れんばかりに詰まりまくっている。
超絶オススメ。

ちょっと分厚くて重いのだが、
次の出張からはしばらくトランクに入り続けるんだろうな、と覚悟は決まった。


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