Wednesday, July 17, 2013

八百長。

まさかのY!ニュースのトップになったこの記事
サッカーと八百長の関わり。

こう言ってははばかられるのだけれど、
世界中のプロサッカーリーグの試合で八百長がこれまでなかったのはJリーグだけ、
と断言してもいい。
詳細に調べたことはないけれど、
調べるまでもなく世界中あちこちから八百長の歴史を伝え聞く。
Jリーグの組織や制度設計の素晴らしさもさることながら、
日本人の日本人たる清廉潔白な国民性がそうさせているのだと思う。
これって海外に出ると身に染みる、誇るべき国民性。
ホント、日本人は素晴らしい。

記事内では低所得の選手や審判が特に狙われやすいとあるけれど、
まさに、その通り。
ワンショットで何億、何十億というカネが動く世界を前に、
東南アジアの月収ウン百ドルだったりする選手や、
1試合数十ドルで笛を吹く審判はあまりにも無力。
「1万ドルあげるよー」と持ちかけられれば、数年分の稼ぎにはなってしまう。
モラルさえ無視すれば、誘う方も誘われる方も実にハードルが低い。
だから当たり前のようにビジネスが成立してしまう。

もっとも、所得だけの問題ではないのかもしれない。
若かりし頃のアイドルの一人だった「ワンステップPK」ペッペ・シニョーリですら、
甘い汁をすすっていたと報じられたときにはさすがに衝撃を受けたけれど。
ついでなので動画。

そしてシンガポールといえば「八百長の総本山」のような言われ方をする。
以下に紹介した本の書き出しでもシンガポールが出てくるし、
調査でそういう組織があることが明らかになっているようなので、
悲しいかな実際にそういうことなんだろうけれど。
「若い中華系で考えられないようなイイクルマに乗っている連中はたいてい八百長の奴らだ」
とは、知り合いのシンガポール人談。

しかし、そんな組織があるのを知ってか、Sリーグでの八百長対策はとても厳しい。
以前、何度か八百長があった。
一番最近では7、8年くらい前のことだと思う。
我々と同じような海外クラブ(中国の某クラブの育成クラブ)が、
真っ黒に近いグレーの疑惑を残したまま撤退した、ということは聞いている。

現在はSingapore PoolsというBettingの会社がスポンサーをしていることもあって、
リーグ全体で八百長撲滅に取り組んでいる。
選手やスタッフたちもサッカーくじどころか賭博すらできないし、
その契約書にシーズン前にサインさせられる。
現在は八百長の疑惑があった場合、個別にウソ発見器にかけられる。
「ウソ発見器って!」と、冗談みたいなウソだと思っていたのだけれど、
話していた時のリーグ上層部の本気かつ何故か得意げな顔を見て本当なのだと信じた。

八百長が正しいこととは全く思わないし、肯定する気もゼロなのだが、
乱暴な言い方をすれば現時点の世界のスタンダードは、
八百長も含めて、「サッカー」なのだと思う。
これが、現実。

ある、ということを肝に命じ、
それを前提に物事に取り組まないと、思わぬところで躓いてしまう。

もちろんアルビレックス新潟シンガポール、
及び現在のSリーグにはそんな疑惑は微塵もないことは付け加えておく。

↓サッカーと八百長の歴史については以下の文献がメチャクチャ面白い。

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