Monday, July 22, 2013

一票の格差を作ってしまえ。

昨日の参議院選挙は自民党の大勝、ということで、それ自体の良し悪しは今後見えてくる、というか、良くなってくれなきゃそろそろ日本が本気で危ないぞ、と思っているわけですが、いずれにしても一旦振れたらどこまででも振りきってしまう日本人の特性はこれはもう文化だな、と。例えば戦時中の「進め一億火の玉だ」なんてのも今だから「そんなのないないw」なんて鼻で笑えますが、当時の日本人たちは「火の玉だー、火の玉だー」と何の疑問もなく叫んでいたんだろうな、ということは容易に想像がつくわけです。良くも悪くもそれが日本人。

で、前回の衆院選のときくらいから考えていたのですが、「一票の格差」ってのはあってもいいんじゃないか、と。話題にされる地域間格差はあってはならないと思いますが、今後の日本に大きな影響を与える「世代間格差」を埋めるための施策としてムリヤリ制度化できないものか、と考えています。

2006年に約1億2,800万人でピークを迎えた日本の人口は、2050年には約9,500万人になる、と想定されています。約25%ダウンですね。単純計算で順調に(行ってもらっては困るのですが…)行けば、経済活動が約25%シュリンクする、ということになります。さらに高齢者は「5人に1人」から「3人に1人」となります。労働者人口も少なくなるわけです。当たり前のように給料が下がる、生活レベルも下がる。これまでのように日本に守られてのうのうと生きることは難しくなってくることは火を見るより明らか。また、全世界の人口は今後さらに増えていきます。国際競争力、国際的な地位の低下は避けられません。もちろん、それら負のスパイラルを打ち破る産業の発展、という可能性はなくはないのですが、現在の日本の規制だらけの法律では、そこに明るい未来は見えません。

1954年から1973年まで20年間にわたって奇跡的な高度経済成長を遂げた大きな要因の一つは人口増加だと思っているのですが、残念ながら日本が今後その恩恵を受けることはありません。人口減少、とりわけ労働者人口の減少が致命的です。

たとえば、現在の人口。
20代:1,340万人
60代:1,820万人
というわけで、20代の人口は60代の70%くらいしかいません。
なので、若者の選挙においての影響力は70%くらいしか持っていません。極論になりますが、20代全員が投票しても、60代全員が投票した候補者には絶対に勝てません。60代にウケる政策を提示すれば、その候補者は必然的に当選します。

人口が健康的に増加していく、若者の有権者が多いキレイな三角形のときには選挙に「未来」への想いを込めることができるのですが、逆三角形状態のときは、高齢者にウケがいい、極めて刹那的な政策が選挙結果に表れがちです。それが「未来」に悪影響を与えるとしても、です。例えば日本を破綻に追い込む年金問題。本来は若者にこそふりかかってくる大きな問題なのに、高齢者の既得権益を守るため(=票を稼ぐため)に、ずーっと先送りになってきた結果、現在のこの酷い状態になっていると思うのです。ここにこれまで論じられることの少なかった民主主義の致命的欠陥があるのでは、と。少子高齢化は日本が世界をぶっちぎりでリードしているものですから、どこより早くこの問題にぶち当たっているわけですね。

そこで、世代間格差を埋めるための「一票の格差」です。

有権者全体から算出した各年代の割合でそれぞれ指数を定める、と。
60台を1としたとき、
20台1.7倍
30台1.5倍
のように票1つあたりの係数を定めて換算していく。

おそらく選挙結果が変わってくるでしょう。若者の声が日本に届くことが増えてくるでしょう。すると、規制緩和ができる環境が整う。既得権益とそれを守るための法律でがんじがらめでどうやっても成長戦略が描けない日本を変えるためには規制緩和、特に新興産業に対するそれしかないと思っています。

さて、上記の仮説。もちろん、若者が投票に行くことが大前提です。
ちなみに以下が主な国の投票率と罰則です。
シンガポール(選挙権はく奪)・・・93%
オーストラリア(罰金)   ・・・93%
ベルギー(罰金・選挙権制限)・・・89%
ウルグアイ(罰金・権利制限)・・・90%
トルコ(罰金)       ・・・88%
ブラジル(罰金)      ・・・82%
イタリア(罰則なし)    ・・・81%

今回の参院選の投票率は皆さんご存知の通り、52.61%…。若者がどれくらい、というデータはありませんが、おそらくこの投票率を下回っていると思われます。おいおい。危機感あるのか、と。国民ひとりひとりが日本の将来を担っているという意識がないと、想像している「当たり前」の未来なんてどこにもないぞ、と。

なので、破綻が目前に迫ってきている日本の将来を真剣に問うため、この際、罰則を作ってしまったらどうでしょう。そして、世代間格差を埋めるため、一票の格差を作ってしまったらどうでしょう。

一つだけ言えること。何かを変えなきゃ、日本が終わってしまう。


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