Sunday, May 11, 2014

パイオニアに捧ぐ。

お世話になった田部さんが亡くなった。
5月9日のことだったらしい。

特に記憶に残っている田部さんの姿は、
田部さんがグルノーブルのGMになりたての頃、赴いて取材させてもらったこと。
そのときはただのジャーナリスト崩れだったけれど、
欧州で戦うGMという未知の姿、突き抜けたパイオニアに大いに感銘を受けた。

正直、
羨ましいなあ、
カッコいいなあ、
こうなりたいなあ、
と、そのときほど強く思ったことはなかった。

カフェでフランス語を流暢に操って店の中に入っていった田部さん。
「この街さ、面白いんだよ。冬季五輪もやってるし、大学もあるし。スポーツの可能性があるっていうかさ」
と、クロワッサン片手にニコニコして言う。

当時のオーナーが携帯コンテンツ会社のインデックスだったもんだから、
「チケットを携帯で買えるようにするんだ。それぞれの席もさ、QRコード表示してさ、誘導するんだよ」
と、当時の自分には先鋭的すぎる発想。
(でも田部さん、今年はウチも電子チケット売りますよ。)

最も印象的だったのは、地元民とのやりとりのこと。
「もちろん大変だよ。日本人って言ったってさ、ここでは外様だから。妥協して言うこと聞くところも必要だし、でも、絶対伝えなきゃいけないこともあるしね」
田部さん、でも楽しそうじゃないですか。

写真を撮るときにも、
「花がバックにあった方がいいよね」
と、自ら植木の方へ歩を進めてくださった。
ひたすら気配りの方だった。

昨年、トルシエと会った時に、
「田部、良くないんだ。かなり危ないんだ」
と俯きながらつぶやいていた。
それ以来、軽はずみに連絡を取るべきではないと思って、連絡を取っていない。

が、今思えば、元気なうちにお話をしたかった。
そうすべきだった。

田部さんが切り拓いてくれたものがあるから、自分がいれる。
これは、間違いない。
同じように先達の方々が、何もなかった日本サッカー界をリードしてくれた。
ご恩に報いるためにも、ここはひとつ、腕まくりして頑張るしかない。
大したことはできないかもしれないけれど、後進がスゴいものを作ってくれることを信じて。


田部さん、向こうでお会いしましょう…!

1 comment:

  1. 是永様

    突然のコメント失礼いたします。日本テレビの「世界番付」という番組を担当しております佐藤と申します。
    http://www.korenaga.ws/2010/05/blog-post.html「インドネシアサッカー漫遊気。」(2010.05.03)で載せられております、スタンドのサポーターのお写真を番組で拝借したいと思いコメントを残させていただきました。
    詳細のご連絡をさせていただきたいので、大変申し訳ないのですが下記のアドレスまでご連絡いただけますでしょうか。
    お手数おかけしてしまい大変申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いいたします。

    日本テレビ「世界番付」 佐藤
    Mail:satoy_sekaban@yahoo.co.jp

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