Saturday, March 28, 2015

Tiny moments.



昨日までプノンペンにいた。
夜にはシンガポールに着いた。
週末はリー・クアンユーさんの国葬を見守ろうと思っていた。

しかし今日、桜の咲き始めた日本にいる。
全くの予定外だ。

祖母が、亡くなった。
「冥土の土産に」と、老人になってからスカイダイビングに初挑戦してしまうようなブッ飛んだ人だったので、少なからず影響を受けていると思っている。

 本当にお世話になった。
目の前歩いて30秒のところに公立の小学校があったのだが、かなり離れた国立の小学校に行くことになった。友達と離れるのがイヤで、泣いて、喚いた。弟の出産のために祖母が静岡から千葉まで面倒を見るために来てくれた。

一緒に手をつないだり歌を歌ったりしながら、丘を登ったり踏切を渡ったり。気がつけば小学校までの30分ほどの距離を、1人で悠々と歩けるようになった。今思えば、どれほど勇気づけられていたことだろうか。

家に遊びに行けば、「みんなに内緒だからね!」と、みんなに聞こえる声で言いながら、手にお札を握らせてくれた。みんなに言わなくてもいいのに。

博多に一緒に旅行に行った時もそうだった。砂浜で他の誰にも言えない秘密を2人だけで共有した。「これは2人だけの秘密だからね!」。味方が誰もいない中で、心強かった。でもやっぱり、秘密なのにみんなに聞こえる声で言う。

 8年前のシンガポールに赴任したての頃、何もかもが上手くいかなくて一番苦しんでいた時期に、「冥土の土産だから」とヨボつく足でシンガポール観光をに来てくれた。たいした距離のない信号を一回で渡れなかったほど老いていた、にも関わらず。

いつだったか、あまりの元気さに何度も笑い話をした。
 「その調子だったら200歳くらいまでイケるでしょ?」。
でもこれは、元気だったとき。
当たり前だけど、話をすることはもうない。

葬儀とは、見送られる人の儀式ではない。
見送る人が心の整理をつける儀式である。

だから、何を捨てても、駆けつけなければならないと思った。

おばあちゃん、ありがとうございました。

 http://ift.tt/1NmzMzn

Wednesday, March 25, 2015

Tiny moments.



お世話になった皆さんにご挨拶とご説明のため、これからプノンペンへと数日間。 結果、今回は期待に応えられなかったのだが、まだまだ全てを諦めるわけじゃない。投げ出すわけじゃない。 「信念の人」であったリー・クアンユーさんの作ったチャンギ空港で、改めて思う。 http://ift.tt/1BkvxN8

Monday, March 23, 2015

巨星墜つ (リー・クアンユー)。

先週から集中治療室に入っていたシンガポール前首相のリー・クアンユーさんが今朝、亡くなった。
いつかは来る日と知ってはいたが、残念だ。
シンガポールでは民族、人種、職業問わず悲しみに暮れている。
リーさんの功績を噛み締めながら。

細かい批評は評論家の皆さんにお任せするとして、
個人的には近代史上最高の為政者だと思っている。
シンガポール、東南アジアだけでなく、世界にも大きな影響を与えた偉大な人物だ。

赤道直下の資源すら何もないほぼジャングルだった漁村。
そこから始まった徹底した自国の客観分析。
どうしたら「他国に必要とされる」国になれるのか。
シンガポールという国の存在理由を突き詰めた。
続いたのは自国の弱みを理解しながら、強みを可能な限り突出させる政策の数々。
もしかしたらその弱みすら「違い」として逆利用したのではないかと感じる。
小国でありながら硬軟織り交ぜつつの外交を重ね、
建国から50年経って、日本に大きく差をつけるアジアの経済大国へと成長させた(1人あたりGDP)。
奇跡以外の何物でもない。

日本在住の方々からは「良くも悪くも…」というネガティブさが入り混じった評が多数を占めているように感じるが、
果たして本当にそうなのだろうか。
日本国内では「明るい北朝鮮」や「報道規制」などのレッテルが貼られているからその評になるのであって、
一般の方々にシンガポールの実態はよく知られていないのではないだろうか。
(ついでに言えば、現在の日本で起こっている事象も「明るい北朝鮮」と大差ないはずだ。)

シンガポールに住んでいる日本人(だけでなく、なのだが)には圧倒的にシンパが多い。
日々の生活の中で実際にリーさんの凄みを実感しているからだろう。

例えば、である。
人口の75%を中華系が占めるとはいえ、マレー系、インド系など多数の人種が住む。
これに加えて欧米人やもちろん日本人も混ざり合っているのに、さほど大きい問題が起きずに「当たり前に」毎日が過ぎる。
世界中で民族紛争が起こりまくっている中で、奇跡的だ。

リーさんが尊重したのは、民族や人種でなく、個人。
そして個人は、周りとの「違い」を受け入れることで生まれる定義に過ぎない、と。

シンガポールが他国との「違い」を認識して成長したように、
個人も他人との「違い」を認識して成長できる。
個人は「良い悪い」あるいは「強み弱み」などで識別されるものではない。
ましてや誰かを羨んだり嫉妬したりして識別されるものでもない。
あくまで「違い」に過ぎないのだ。
シンガポールに住まわせてもらうことによって、大いに学んだ。

リーさんが生前に遺した言葉である。
「私はシンガポールを創り上げることに全力を尽くしてきた。私の人生と引き換えに素晴らしい国が出来上がった」
男子ならば、震える言葉だ。

心よりご冥福をお祈りします。

【追記】
とても興味深いポストがありました。
【リークワンユーから学べる8つのこと】


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Sunday, March 22, 2015

写真。



本日は朝からYAFA(Yuhua Albirex Football Academy)の修了式に来ている。今は120人ほどの子どもたちが参加している。 YuhuaというのはアルビSのある行政区。数年前から本格的に提携を始め、地域スポーツの理想を目指して取り組みの範囲を広げている。 YAFAはその取り組みのひとつで、地域とプロサッカークラブが共同でサッカーアカデミーを運営する、というプログラム。「この目的はプロ選手を育てるためではありません。健全な精神の発育を促すこと。人生を充実させる手段を得ること。もちろんプロ選手が出てきても嬉しいけど 笑」と、今日も式典に参加してくれたMs. Grace Fu大臣も言う。 参加してくれている子どもたちを、地域とスポーツで包み込みつつ育てる。これも「あってよかったアルビレックス」のひとつなのだ。 #Albirex http://ift.tt/1FUoNuX

Friday, March 20, 2015

写真。



雨も降っていないのに、 もちろん雷が鳴っている気配もないのに、 遥か彼方でコントロールしている雷警告ランプがスタジアムで回ったら「試合開始の延期」。 で、19:30の予定が21:00キックオフ。 そんなの現場のマッチコミッショナーが決めればいいじゃん!? 何で政府が決めるの!? これも、シンガポール。 これも、海外での学び。 世界には各地で色んなルールがある。 受け入れる。 一旦飲み込んで、結果を残す。 それが、プロの仕事。 選手たちは「試されている」と思うべし。 成長のチャンスをありがたく思うべし。 そして、勝って試合を終えたことに胸を張るべし。 http://ift.tt/1DFnYGM

Thursday, March 19, 2015

アルビレックス新潟プノンペンFC、2015シーズン不参加を決めました。

つい先程リリースされましたが、アルビレックス新潟プノンペントップチームの活動を停止し、
2015シーズンのメトフォンCリーグに参戦しないことを決断しました。
断腸の思いです。
http://www.albirex-phnompenh.com/ja/archives/3109

理由を率直に申し上げますと、リリース内にありますように「環境の変化に耐え切れなかった」ことが要因です。
実は半年以上前からかなり難しい問題に直面しており、クラブ存続の可能性を探っていました。
正攻法だけでなく、ときには変化球で、あるいは様々な角度から全力で取り組みましたが、
その全てが上手く進まず、ひとつも形になるばかりか後退していく状況が続きました。
誤解しないでいただきたいのですが、カンボジアが悪いなどという、そういう類の問題ではございません。
むしろ、現地の方々やサッカー関係者の皆さんには我々の存在を歓迎していただきましたし、大きなサポートもいただいておりました。
感謝してもしきれないほどです。
しかし、一つ一つの事象のタイミングや方向が、何一つ噛み合わずに進んでしまったことが全てを壊してしまいました。
一度立ち上げたトップチームがすぐに活動を停止するということに対し、トップとしては大きな責任を感じています。

ご支援をいただいたスポンサーの皆さん、
楽しみにしてくれていたサポーターの皆さん、
日本からもご声援いただいていた皆さん、
深く御礼申し上げると同時に、活動を続けられないことを心苦しく思います。

しかしながら、カンボジアという国が大好きです。
いまだ無限の可能性を感じています。

トップチームこそ一旦は解散という形になりますが、
引き続きサッカースクールや子どもたちへのサッカークリニックなど、
カンボジアサッカーへの貢献活動は継続的に行わせていただきたく思っています。
まだまだ、我々でもやれることがあるはずです。

引き続き、アルビレックス新潟プノンペンFCをよろしくお願いします。

Wednesday, March 18, 2015

写真。



AM6:30だというのに激励の電話をメンターかつボスからありがたくもいただいた上、今朝の幹部会でスタッフたちから素晴らしいアイデアが出てきたので何とも盛り上がりまくりです。 そのままのテンションで明海大学経済学部の皆さんに当クラブの海外戦略を熱弁させていただいております。 やるしかない! http://ift.tt/1AD4IDD

Saturday, March 14, 2015

写真。



遠くで鳴ってる雷のために1時間半も試合開始が遅れたのだけれど、昨季王者のWorriors相手に前半を終えて4-0でリードなのである!気持ちイイ! 今季のアルビシンガポールはこれくらいは当たり前にできるのだ! http://ift.tt/1wIg7Wt

Friday, March 13, 2015

東日本大震災とKOREKARA JAPON。

東日本大震災から、はや4年。

ちょうどあのとき、人生で初めて行ったリゾート、ピピ島におりました。
詳しくは以前のポストをご参照ください。

真っ先に選手やスタッフの家族の安否確認をしなければならなかったと思うのですが、
壮絶なシーンが次々と流れているTVを見た途端にパニックになってしまい、
津波に飲み込まれる街、轟々と燃え盛る街、
そんな画面を一晩中眺めていることしかできませんでした。

自分が海外でのうのうと生きていることが悔しくて虚しくて、
震災後すぐに中田英寿さんに「やりましょう」と電話をして、
シンガポールでチャリティマッチを4月2日に開催することになりました。
海外での開催なのに準備は1ヶ月足らず。
異例のスピード開催だと思うのですが、
それだけ、関係者たちの「日本のために何かをしたい」という想いが強かったのだと思います。
このイベントの開催により、約2,500万円を被災者の方々にお送りすることができました。

また、東邦出版の中林編集長のお声がけで、
107人のサッカーライターのチャリティ本「サッカーのチカラ」にも寄稿させていただきました。
唯一、サッカーライターでも編集者でもないのに…。
こちらも売上は被災者に寄付されています。

そして、バルセロナにも想いを持って行動し続けている皆さんがいます。
KOREKARA JAPON(これからはぽん)。
「被災地のことを忘れない」という想いをかたちにするため、
毎年3月のこの時期にイベントスペースを借りきって、
日本のアーティストのコンサートやパフォーマンスを展開しつつ、
展示物で被災地の今を知ってもらおう、というイベントです。
2013年からはじまったので今回で3回目ということになります。
毎年規模が大きくなっていて、
今年は3月11日から27日まで、2週間以上かけて行われるようです。

友人のバルセロナ在住デザイナー、角田寛さんらが中心となってこのイベントを立ち上げたということもあって、
個人的にもアルビレックス新潟バルセロナとしても、協力・参加させてもらっています。

昨年度の様子。

お手伝いに励むアルビレックス新潟バルセロナの選手たち。





折り鶴を地元の方々にも。
TVの取材も来ていました。

多数の展示物で被災地の今を伝えます。






初日の目玉はDJとセッションしての盆栽パフォーマンス。

皆さん、釘付け。

右下に小さくアルビバルセロナのロゴを載せていただいていたんですね。 

中心メンバーであるデザイナーの角田寛さん
(呑み仲間&何故か格闘家似)

Thursday, March 12, 2015

写真。



しばらくバルセロナをご無沙汰していたら、こんなものができあがってた。 プ、プレジデントカードだと…! ウチが所属してるのは最下層のリーグなのに…。サッカーのみに異常な熱意で体裁を整えてくるスペインの底力…。 http://ift.tt/1HIN9XG

Tuesday, March 10, 2015

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全日本大学選抜vsエスパニョールB(ただいまセグンダBの中位)のトレーニングマッチを観戦。示唆に富む。 ファウル同等のえげつないプレッシャー。より必要とされるアスリート能力。それが世界のスタンダードだ。 もちろんアジャストの必要はある。しかし、ピッチで「違い」を生むのは確かな技術と俊敏性。日本人の特性が光る。 http://ift.tt/1GAXQxL

Monday, March 09, 2015

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午後になってアルビバルセロナのトレーニング見学。ちょっと肌寒い。 一部のメンバーと個人面談もしたのだけれど、みんな逞しくなっていて嬉しい限り。グループで留学している最大の意義は、刺激しあえる仲間と日常的に接することができること。だから、自分が伸びる環境を、自分でコントロールして作る。「やらされる→やる」への転換。 http://ift.tt/1Evg8zH

写真。



同時期にバルセロナ遠征を敢行している全日本大学選抜のトレーニングを見学にきた。阪南大学の須佐監督をはじめ、錚々たるスタッフの皆さんにもご挨拶。 会場は昨年のアルビバルセロナのホームグラウンドで慣れ親しんだVall Dheblon。トレーニングしながら地中海を眺める超絶ロケーションってなかなかないよね。 http://ift.tt/1EJRBFu

Sunday, March 08, 2015

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「ブルネイの地でアルビシンガポールが開幕2連敗」…、という報に項垂れつつバルセロナに向かっている。うーん。 今回はドーハ経由。新装されてから1年経ってない新ドーハ空港には初めて来たのだけれど、数年前の「ドーハ=埃っぽい田舎の空港」のイメージが完全に払拭された。こりゃスゴい。 目に触れるどれもが最新鋭で、とりわけ巨大なスペースを優雅に使ったラウンジがホテルみたいで完全に住めるレベル。ヘビロテしよう。 http://ift.tt/1Guye5m

Wednesday, March 04, 2015

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このタイミングでどうしてもお会いしたい方がたまたま日本からハノイにいらっしゃるということを聞いたのが、昨日の夕方。もちろん、その瞬間に全てのスケジュールを調整して航空券を買って、先ほどハノイに飛び込んだ。 先人たちの弛まぬ努力と偉大な功績のおかげで、日本人は世界170国に観光ビザで入国できる。だから、突然思い立っても即座に行きたい場所に行ける。心からありがたいと思う。 そして今晩は、8年前の飛び込み営業で「(スポンサー)なるよ!」と快くご決断いただいただけでなく、その後もいつでも幼稚な是永の味方でいてくれたシンガポールの先輩とハノイで乾杯&生春巻パーティーをしている。 日々、恵まれたご縁に感謝。 そしてご縁は、飛び込まなければ生まれない。 http://ift.tt/1BHi4D5

とびきりの愛〜2015シーズン開幕戦〜。

2015シーズンの開幕戦が終わった。

たくさんのチアスクール生が試合前にピッチで踊ってくれ、
サッカースクール生も太鼓を叩いて大声で声援を送ってくれた。
多数の地域の方々も笑顔でスタジアムにいらしてくれた。

最早恒例のとなったCanon Singaporeの小西社長の開幕戦での始球式は、
「股抜き」でゴールを決められる、という展開になった。
ちなみに、これは台本に載っていない。

小西社長以外にも多くのスポンサーさんにご来場いただいた。
駐シンガポール特命全権大使の竹内ご夫妻にもスタンドからご声援を送っていただいた。
IKYUさんやSAMURICEさんにも特別な料理を作っていただき販売させていただいた。
もちろん、ビールはキリン一番絞りを販売させていただいた。
(ちなみにSリーグのスタジアムでビールが呑めるのはウチだけである)
研修に来ていた大阪成蹊大学の学生のみんなも、全力でお手伝いしてくれた。
それぞれ皆さんが「今年はどんなチームなんだろう」とワクワクドキドキしてくれていた。

それだけに名刺代わりのアグレッシブな試合を見せたかったが、
開幕戦の独特の雰囲気もあって、なかなか思うように行かなかった。
ちょっと「後ろ」の意識が強く、トレーニングマッチで見せていた縦の意識が薄かった。
ただ、細部には「今季のチームは強い」と確信できる部分も垣間見えた。
そのうち噛み合うだろう、と楽観している。

そして新潟からは開幕戦に合わせて、サポーター夫妻がやって来てくれた。
アルビ新潟本体のクラブ黎明期から応援をしてきてくれた重鎮たち。
しかも、彼らの新婚旅行として選んでくれたのだ。

わざわざ開幕戦に合わせてシンガポールに来てくれて、
重いビッグフラッグをスーツケースに詰めて持ってきてくれて、
そして、みんなを巻き込みながら大声で応援してくれた。

ああ、オレたちにも愛を分けてくれるんだ。
そう思った。

彼らのとびきりの愛に勝利で応えることはできなかったけれど、
優勝が決定する試合にはまた来てくれるらしい。

よし、数カ月後にまた来てもらおう。